こんにちは、かんらくです。
年末に購入したビジネスバッグ(3WAY)のファスナーが、1週間で(というより、買った時から)壊れたので、「シューズドクター」で修理してもらいました。
バッグの写真はこちら。
お気に入りのバッグが壊れた時、修理をするか、新しいものに買い換えるか、ちょっと迷いますよね。
修理代と新規購入した場合の費用の差が、判断のポイントかもしれません。
結論から言いますと、ファスナーの交換修理代は、1本6,500円(税別)でした。
2本、修理してもらったので、6500×2=13,000円+税です。
ファスナーをプラスチックから金属製にしてもらったので、プラス1000円。
最終的に総計15,300円(税込)で、修理してもらいました。
6,000円強(定価は19,800円)で買ったバッグを15,300円の修理代をかけて、直したわけですが、結果としては大満足しています。
なぜ、数字では採算が合わないのに、満足できたのか、レポートしたいと思います。
★ファスナー修理の相場価格
早速、中野ブロードウェイの「シューズドクター」に、鞄を持ち込み、ファスナー修理代の見積もりを聞きました。
ここは靴も鞄も修理を請け負ってくれます。
60〜70代くらいの店長が、鞄を見るなり、
「これはファスナーがYKKじゃないんですよね。中国製でプラスチックなんですよ。ファスナーの交換が必要です。6500円ですね」
と言われました。
「1本、6500円ということは、2本あるから、13000円か・・・」
いったん保留にし、持ち帰りました。心の中では、
「プラスチック?? メーカーは、高級ブランド感満載のD.KELLYで、定価19800円の商品だったのに、そんな安い作りなんだ。そんな鞄なら、1万円以上もかけて、修理するに値しない!」。
そもそもこの鞄は、買う時から、ファスナーが外れがちで怪しかったのです。
デザインに一目惚れして、妻の静止も突破して、購入してしまいました。
しばらくは、だましだまし使えていたのですが、ひと月も経たずに、メインポケットのファスナーが、二つとも噛み合わせが外れてしまい、だますこともできなくなっていました。
ファスナーの修理はあきらめ、苦い失敗を帳消しにするために、新規購入しようと、週末に妻と鞄屋巡りをしました。
神保町のすずらん通りで1軒。上野のアメ横で、5、6店舗を見て回りましたが、「悪くはないけど・・・」というレベルの鞄が、1〜2万円の価格帯で、1、2個ありましたが、心が浮き立つような体験はできませんでした。
惜しいんだけど、求めているものよりちょっと大きかったり、色が微妙だったり・・・。
言い換えると、持った時にワクワクするものがなかったのです。
私が求めていた鞄の条件は、
・3wayバッグであること。
・サイズはコンパクトでスタイリッシュであること。
・材質は、柔軟性があるものより、型崩れしない固めのものであること。
・色は、黒一色でなく、貴重色はネイビーがベストで、ワンポイントは別カラーがあること。
・フォーマルな場所でも使用したいので、見た目、安っぽくは見えないこと。
の5点でした。
改めて、年末に購入したD.KELLYが、デザイン、コンパクトさ、スタイリッシュさが、完璧だったのだと思い知ることになりました。
ファスナー以外は、自分にとっては完璧な一品だったのだと、悟りました。
なにしろ、持った時にワクワクしてテンションが上がるのです。
そこで妻と話し合い、やはりD.KELLYを修理する方向で、もう一店、ネットのレビューが高かった野方の「シューホーン」という修理店に見積もりを依頼しました。
ここは、LINEで写真を送れば、LINEで見積もりを返してくれました。
そのメッセージがこちらです。
(読みやすいように、以下に、テキストをコピーします)
--------------------------
お問い合わせありがとうございます。
ファスナーの修理は2パターンあります。
①スライダー(動かす金具)のみの交換で直せる場合
ファスナーのレール側の破損がなく、当店在庫品のYKK製のスライダーと互換性があり、ファスナーの開け閉めの動きに問題がなければ、スライダーのみの交換で修理できます。
ただし、この方法で修理できるかどうかは、バッグを2〜3日ほどお預かりして、試してみないとわかりません。
スライダー交換料金は、ファスナー1本につき3200円税抜です。
② ①の方法で修理できなかった場合
ファスナーの交換になります。
ファスナー交換料金はファスナーの長さで変わります。
ファスナー1本につき30センチで6500円税抜。
10センチ長くなるごとに
+1000円税抜です。
修理お預かり期間は2〜3週間です。
ご検討ください。
よろしくお願いいたします。
--------------------------
返信は早く、良心的で、いい店だなと思いましたが、
「スライダーの交換だけでうまくいくはずがないし、プラスチックのファスナーは逆に交換してもらいたい」
と思い、ファスナーの長さを測ってみました。
90センチが一本と、110センチが一本です。
計算すると、13,750円と15,950円で、合計29,700円。
ガーン!!!
「さすがにこれは高すぎる・・・」
★シューズドクターは破格の安さだった!!
そうなると、「シューズドクター」の見積もりは、愛想のない職人気質の店長でしたが、破格の見積もり提示だったのだと判明しました。
これにより、「シューズドクター」一択になったのですが、懸案がひとつありました。
今度、持ちこんだ時に、別の人に査定されたり、店長であっても改めて見積もられて、価格が爆上がりしてしまわないか、という不安です。
口頭で言われただけで、何も証拠がなかったからです。
おそるおそる鞄を持って行くと、店長は不在でした。
「前にも持ってきたのですが」と言うと、「少々お待ちください」と待たされました。
店長と同年代の初老の男性が、何やら机の下からノートを取り出しました。
鞄と見比べ、「見積もりが、1本6500円+税、でしたかね?」と確認されました。
思わず「そうです!そうです!」と、食い気味で返答していました。
なんと、店長は、また私が持ってくるかもしれないと踏んで、査定結果の見積もりをノートにメモしてくれていたのです!
名前も連絡先も告げていないので、鞄の特徴だけ書いてありました。
これで、高感度爆上がりです。
ファスナーをプラスチックから金属製に変えてもらったことで1000円プラスされ、最終的な総計は15300円(税込)。
これでハンマープライスとなりました。
1週間後、夕方に仕上がりの連絡があり、その日のうちに、イソイソと受け取りに行くと、店長自ら、応対してくれました。
「いちばんいいファスナーにしておきましたからね」と相変わらず、愛想なく、しかしちょっと得意げに、手渡してくれました。
店長、グッジョブ!!
★D.KELLYというブランドはどうなの?
さて、D.KELLYというブランドを調べてみると、浅草と大阪にリアル店舗もあるようですが、公式サイトには、
「弊社では、いかなる場合でも修理は一切うけつけていませんので、ご了承ください」
と注意書きがありました。
「会社の姿勢としてどうなの?」とは思いましたが、「悔しいけどデザインは、ダントツなんだよな〜」
と、諦観しました。
やはり、持って出かける時に、ときめいてテンションが上がるというバッグには、なかなか出会えないものですから。
神保町と上野を1日歩き回って、体験をもって実感しました。
ですので、数字の採算は合わなくても、後悔も不満もなく、得られた満足はプライスレスだったのです!!!