スポンサーリンク

 

こんにちは、編集者のかんらくです。

Netflixの韓国ドラマ『補佐官』を見ました。

これは面白かった! 主演は「イカゲーム」で世界的にブレークした大泉洋似の俳優、イ・ジョンジェです。

僕は、「イカゲーム」より、「補佐官」のほうが断然面白かったし、視聴後の満足度も圧倒的に高かったです。

 

タイトルの意味が最後に分かる!!

カタルシスが際立つエンタメの大きな要素に、タイトルの意味が最後に明かされる、ということがありますが、この作品はまさにそれでした。

満足度は、満点の★★★★★です!!

ただ、

この満足度は、シーズン2まで見終わったあとの満足度ということです。

シーズン1のラストシーンは、与党・大物議員の首席補佐官であったイ・ジョンジェが、自分を議員候補に指名してほしい、と土下座をしてお願いするのです。そして、おそらく議員に当選したであろうことを匂わせて終了します。

ここで伝えたいことあります。

この作品は、決してここ(シーズン1)でやめてはいけない、ということです。

シーズン1は、スッキリしない終わり方になっていますし、「誰もが幸せになれる世の中をつくる」という信念を持っていたイ・ジョンジェが、保身のために、それを曲げてしまったのではないかと思えてしまうので、うっかり視聴をやめてしまう人が多いと思うのです。

シーズン2の最後のシーンまで観れば、イ・ジョンジェが自分の信念に基づいて、やり遂げたことが知らされ、すべての伏線が回収される体験ができます。

後味の良さが最高です。これは、イ・ジョンジェを見限らずに、最後まで見続けた人だけが得られる甘美な果実のようなものです。

そしてもう一つ、シーズン2の最大の謎についても、明らかにしたいと思います。

それは、シーズン2は、イ・ジョンジェが議員に当選するところから始まるのに、なぜ、タイトルが「補佐官」のままなのか、ということです。

シーズン1のタイトルが「補佐官」なので、シーズン2も変えるわけにはいかなかったという、消極的で無計画な理由なのでしょうか。

いえ、違うんです。

ここからはネタバレなので、見終わった人と、見る予定のない人だけ読んでください。

 

なぜタイトルが「補佐官」なのか

最終話の最後まで見ると、「補佐官」というタイトルは、間違いなく、シーズン2の結論を決めていたからつけられたタイトルに違いないと分かるのです。

もったいぶらずに、そろそろ結論を明かしましょう。

いくら悪徳政治家を倒すためとはいえ、法を逸脱したイ・ジョンジェは、政敵を倒したあとに、記者会見で国民に自分の罪を告白し、自ら責任をとって、謝罪とともに国会議員を辞職します。

悪の巨魁(きょかい)は去った。このまま穏やかにフィナーレを迎えるのかと思いきや、さにあらず。

大統領の秘書室長に呼び出され、面会します。

そこで、大統領が自ら、無職になったイ・ジョンジェを、大統領補佐官に指名したいと思っていることを聞かされるのです。

イ・ジョンジェが検察の捜査を受けていることも、正義のためだったと理解しているというのです。

秘書室長と別れたあと、すぐに大統領から直通電話がかかってきました。

イ・ジョンジェはホテルの窓から青瓦台を見つめながら、着信に応答し、そのオファーを快諾するところでドラマが終わるのです。青瓦台とは、アメリカで言えばホワイトハウスです。

そう! つまり、シーズン2の補佐官とは、議員の補佐官ではなく、大統領の補佐官のことだったのです!!!

なんというカタルシス!!!

「すでに国会議員になっているのに、なんでタイトルが補佐官のままなんだろう??」というモヤモヤが、最後の最後に、最高の盛り上がりとともに解消されるのです。

しかも、「だれでも幸せになれる世の中をつくる」夢を叶えるに一番近いポストに、結果的に最短距離で辿り着いたのです。

こういう、タイトルの意味が、最後の最後に分かる作品って、満足度が倍増し、口コミせずにおれなくなる余韻を生み出します。

というわけで、Netflixのおすすめドラマの紹介でした。

 

スポンサーリンク