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こんにちは、出版社営業部員のかんらくです。

知り合いが絶賛していた「ワンダー 君は太陽(字幕版)」を観ました。

トリーチャーコリンズ症候群が原因で、生まれながらに顔が変形してしまった男の子の物語です。

 

ジャケットの一番下に、主要人物の写真が並んでいますが、左から3番目が、ヘルメットを取った主人公のオギーです。

学校に通わず、自宅で母親が教えていたのですが、いつまでも社会から隔絶して暮らすわけにはいかないので、小学5年生、学校に通い始めるのです。

 

当然、周囲は奇異な目でオギーを見て、だれも近寄ろうとはしません。

心ないクラスメートからいじめも受けます。

社会問題も含んだメッセージ性のある映画でした。

 

愛にあふれた、とても後味のいい映画で満足度は、★★★★星4つです。

通の映画サイト、ぴあの映画生活でも、82点という高評価です。

80点を超える作品は滅多にありません。

 

あらすじ

あらすじも映画生活ぴあから引用させてもらいましょう。

遺伝子の疾患により、人と違う顔を持って生まれてきた10歳の少年オギー。

幼い頃から母のイザベルと自宅学習をしてきたが、小学校5年生にして初めて学校へ通うことになる。

クラスメイトと仲良くなりたい彼の思いとは裏腹に、周囲からは避けられてしまい……

何か、特別な事件が起きるわけではありません。

家庭と学校の日常を描いた物語。

こういうタイプの映画は、好みが合わないと単調さに辟易することがありますが、この作品は、最後まで引きつけられました。

 

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ラストシーンは分かってても泣ける(ややネタバレ)

クライマックスは、最後の最後にやってきます。

それは5年生の修了式で、校長が「ヘンリー・ビーチャー賞」を発表するシーンです。

ヘンリー・ビーチャーとは、おそらく学校の創立者なのでしょう。

いつもは、福祉などに貢献した生徒に贈られる賞だそうですが、今回はちょっと趣が違うようです。

校長はヘンリー・ビーチャーなる人物の次の言葉を引用します。

偉大さは強さの中にはない。

強さを正しく使うことの中にある

最も偉大である人とは、

自分自身の魅力で多くの人の心を動かす力を持っている

そして、こう続けるのです。

「本年度のヘンリー・ビーチャー賞は、静かな強さで大勢の人の心をつかんだある生徒に贈ります。オギー・プルマン君、登壇しなさい」

会場は割れんばかりのスタンディングオベーションです。

オギーは、「ぼくが選ばれた理由が分からない。無事に5年生を終えただけなのに」と述懐しながら、感無量の表情で、登壇します。

このラストシーン、自然と感情が涙腺の堤防を決壊させました

しかも、あふれたのは実に清々しい涙でした。

 

監督の最大のメッセージはこれ

オギーは、壇上で、校長のメッセージをこのように自分の中で理解していきます。

そして、これこそ監督が、この映画で最も伝えたかった最大のメッセージだと思っています。

人をいたわれ

みんなも闘ってる

相手を知りたかったらやることは1つ

(相手を)よく見ること

これ、とても共感しました。

相手を知るにはまず、相手をよく見ること。

これは真理だなと思います。

人間は基本、自分が中心なので、簡単なようで意外とできていないことなんですよね。

反省させられました。

 

顔ニモマケズを思い出した

余談ですが、この映画を見て思い出した本があります。

文響社さんの「顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語です。

少し前に、書店でよく見かけて気になっていました。

 

 

この本も改めて読んでみたいなと思いました。

 

校長先生と父親はナイスなキャラ

オギーをとりまく脇役もいい味を出しています。

校長先生は、生徒のことを本当に考えている人望のある校長でした。

またオギーの父親もいいです。

愛妻家でほどよく恐妻家で。

オギーを一人の男として対等に接するし、イケメンなのにちょっと三枚目なところがいいです。

 

親友のジャック・ウィルがいいヤツ

そして、いちばんのキーパーソンは、親友のジャックです。

子役自身がそうなのか、演技なのか分かりませんが、とてもいいヤツです。

 

ところがそのジャックが、どうしたことか、オギーのいないところで、別の友達からオギーとつるんでいることを指摘された時に、

「校長に言われたから付き合っているだけ。彼がついてくる。もし自分がオギーだったら自殺する」

と言ってしまうんです。それをたまたまオギーが聞いてしまうんですね。

 

なぜ、彼がそんなことを言ってしまったのかはハッキリ分かりませんでした。

しかし、ジャック自身の独白のシーンでは、「オギーがいちばん好きだ」と本心を語っています。

子どもには、えてしてそういうことがあるものです。

他の子達の手前、見栄を張って本心とは違うことを言って、誰かを傷つけてしまうことが。

 

これは誰もが、かつてしたり、されたりしたことのある経験ではないかと思います。

共感できるエピソードですね。

何気ない言葉で人を傷つけてしまうことが、子供には、なおさらあるものです。

 

すべては単なる個性。ダイバシティという考え方

この映画には、人とは違う見た目、という問題提起も含まれている気がします。

多様性が言われる時代です。LGBTもあれば、発達障がいや、先天性の病を抱えて生まれてくる人など、多数派とは違うということは珍しいことではありません。

それはすべて単なる違いであり、個性だという考え方があります。

ダイバーシティとか、精神的(神経性)なことであればニューロダイバーシティとか言われるそうです。

マイノリティへの配慮は大事ですが、上でも下でもなく、すべての人は横並びという考え方。

そういうこともちょっと、考えさせられる良質の映画でした。

 

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