こんにちは、映画好きのブロガー・かんらくです。
amazonプライムビデオで、インド映画の傑作「きっと、うまくいく」を視聴しました。
数年前に、DVDでも観たことがあったので、2度目ですが、重要な部分で結構ストーリーを忘れているものですね。
目次
いい映画は最低2回観るべし
いい映画は、最低2回は鑑賞しないと、もったいないなと最近、実感しています。
「きっと、うまくいく」は、最後に明かされる主人公の正体すら忘れていました。
後味の爽快さは「ショーシャンクの空に」
結論から言って、この映画は後味の良さが、あの名作「ショーシャンクの空に」に匹敵すると思います。
とにかく、映画全体のカラーが明るい! 笑えて、自由で、ポジティブなんです。
明るさは3本の指に入る
物語の明るさは、私の中では3本の指に入ります。
観てよかった満足度は★★★★☆ 星4つです。
ぴあ映画生活のレビューでは、88点がついています。辛口の映画サイトですから、これはすごいです。
解説とあらすじ
作品のあらましが分かるように、シネマトゥデイから解説とあらすじを引用します。
シネマトゥデイの解説
インドで製作された、真の友情や幸せな生き方や競争社会への風刺を描いたヒューマン・ストーリー。
入学したインドのエリート大学で友人たちと青春を謳歌していた主人公が突然姿を消した謎と理由を、10年という年月を交錯させながら解き明かしていく。
主演は、ボリウッド映画の大スターであるアーミル・カーン。
『ラ・ワン』のカリーナー・カプールがヒロインを務める。抱腹絶倒のユーモアとストレートな感動を味わうことができる。
シネマトゥデイのあらすじ
行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、ファルハーン(マドハヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)は母校に向かう。
10年前、三人は名門大学の学生だった。
真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、好きなことに打ち込んでいた。
しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう。
メインの舞台はインドの超一流工科大学です。
日本で言ったら、東大理科三類と言ったところでしょうか。
子供がそこに入学すれば、親は将来は安泰と歓喜する大学です。
主人公のキャラクターが映画の魅力の9割
とにかくアーミル・カーン演じる破天荒で正義感の強い大学生・ランチョーのキャラクターの魅力が映画の魅力の9割と言っても過言ではありません。
だからこそシナリオも生きている作品です。
共感できる学園ドラマ
誰もが経験する学園の日常が描かれていて、だからこそ感情移入できて、一緒に泣いたり、笑ったり、感情を共有できるのだと思います。
後半にクライマックス。まさかのミステリー
主人公のランチョーたちが卒業するまでも濃密な学園ドラマなのですが、実は、大きなミステリーが後半に隠されているんです。
卒業と同時に親友たちの前から姿を消し、行方が分からなくなっていたランチョーの所在が10年ぶりに分かったということで、親友たちは、その住所に心躍らせながら、駆けつけます。
まったくの別人
ところが、行ってみると、見たこともない全くの別人がランチョーを名乗っているのです。
名前も、年も、部屋に掲げられていた卒業証書も、間違いなく、彼のものです。
人間だけが入れ替わっている
それなのに、人間だけが入れ替わっているのです。
それだけでも、惹きは十分ですが、その謎は想像もしない形で、明かされるのです。
これは必見です!
44歳で大学生役
アーミル・カーンは当時、44歳で大学生を演じているのですが、違和感はまったくなく、見事に大学生に見えます。さすがプロ。
この役を演じるために、毎日水を4リットル飲んで、肌を若くしたそうです。
若く見られる鍵は肌と髪
たしかに44歳の肌には見えませんでした。
一発で歳を感じさせるのは、白髪と肌ですからね。見事にクリアしています。
スピルバーグも評価
巨匠・スピルバーグが「3回も観るほど大好きだ」と絶賛し、ブラッド・ピットも「心震えた」と感銘を語っているんです。
世界標準の作品ですね。
メッセージはシンプルで、ド定番
映画から伝わってくるメッセージは、極めてシンプルです。
「人に決められた人生を歩むな」「やりたいことをやれ」「自分の意思で自由に生きろ」「友達を大切にしろ。そして裏切るな」「正しいと思うことをするのにためらうな」
こんなメッセージが、説教くささを感じさせずに、心に響いてきます。
音楽がいい。踊りがいい
インドのエンタメ映画の定番なのか、途中でミュージカルを観ているような、大勢で歌いながら踊るシーンが5分くらい続きます。
エスニックな音楽と踊りで、好みは分かれるのかもしれませんが、私は大好きです。官能的だし、リズミカルですから。
インドアクション映画の傑作「バーフバリ」もそうでした。音楽と踊りの挿入が、印象的です。
踊りは苦手だった
主演のアーミル・カーンは実は踊りが苦手だったそうです。
この役を演じるにあたって猛特訓した結果、プロも目を見張る成長を遂げました。
泣きどころが3カ所
どこまでも明るく前向きな映画ですが、泣きどころもあります。
私は少なくとも2カ所ありました。
人目もはばからず
アマゾンプライムで、スマホにダウンロードして、電車の中で観ていたのですが、人目もはばからず、思わず目に涙をためてしまいました。
一つは、アーミル・カーンの尽力で、親友の二人が、見事に希望する仕事に決まった時です。
もう一つは、内緒にしておきましょう。
キャラクターの魅力を引き立てる技法
この映画は、キャラクターの魅力を引き出す物語の進め方の勉強にもなります。
特に、ランチョーのような正義感が強く、奔放で、常識におさまらない、周り中を魅了するようなキャラクターを際立たせる時に有効な方法です。
脇役に語らせる
それは、脇役のナレーションで、主人公の魅力を語らせる、という方法です。
本人目線だと自慢になってしまうので、第三者に魅力を語らせるのが効くんです。
この映画では、ランチョーの親友のファルハーンがランチョーのエピソードをナレーションで回顧する形で、物語が進んでいきます。
ナレーションを脇の人物に語らせる
脇役のナレーションで主人公の魅力を語らせるという方法は、一つの強力な型なんです。
名作「ショーシャンクの空に」では、主人公のアンディーの親友(モーガン・フリーマン)が、回顧する形で物語が進んでいきますが、アンディの不思議な魅力を視聴者に感じさせるのに見事に成功しています。
定番中の定番
これは映画でもマンガでも小説でも、定番中の定番の型なんです。
この「きっと、うまくいく」でも、見事に成功しています。
ラストシーンは青の光景
ランチョーの行方と生い立ちの謎が明かされるラストシーンは、目の覚めるような青の風景で展開します。
砂漠と岩山のような風景に、突如サンゴ礁の海のようなブルーウォーターが広がっているんです。
天空の湖・パンゴン湖
これ実はパンゴン湖という湖なんです。
富士山より高くにある天空の湖だそうです。
あきれるほどに、美しい、とても印象的な映像です。
いい映画は最低2回
動画配信サービスを愛用するようになって、いい映画は最低2回は観なきゃだめだなと、実感しています。
2回以上観ないと、本当にその映画の良さがわからないし、それどころかストーリーの骨格すら覚えてないことが多いんですよね。
ラストシーンすら覚えてないということも、往々にしてあったりします。
動画配信は繰り返し名作を楽しむための最適ツール
「きっと、うまくいく」は、アマゾンプライムで視聴しましたが、過去の作品をもう一度楽しむツールとして動画配信サービスは、本当にいいなと感じています。
今までFOD、dTV、U-NEXT、Hulu、NETFLIX 、アマゾンプライムの無料お試しを経験しましたが、作品のラインナップ、アプリの使いやすさの面でアマゾンプライムが一番自分には合っていると感じています。
1ヶ月は無料なので、よかったら試してみてください。