こんにちは、出版社営業部員のかんらくです。
Amazonプライムビデオ見放題の中に、宝物を見つけてしまいました。
WOWOWドラマの「空飛ぶタイヤ」です。
ほとんど話題になっていないところで、こんなすごいコンテンツがシレーっと存在するんですから、油断も隙もありません。
WOWOWのドラマは本当にクオリティが高いですよね。
これが無料で鑑賞できるなんて、観ないのはあまりにもったいないです。
見てよかった満足度は、当然の★★★★★星５つです。
ちなみに今年６月に、長瀬智也主演で映画が公開されましたが、この濃密なドラマを２時間で描くのはやっぱり無理があったようです。
全５話で、じっくりと描いたWOWOWドラマの方が、格段に評価が高くなっています。
空飛ぶタイヤは、池井戸潤原作
「空飛ぶタイヤ」は、あの半沢直樹の生みの親である池井戸潤氏の小説が、原作です。
赤松運送という、町の運送会社の社長が主人公ですが、この作品には実はモデルがあります。
2002年に起きた三菱トラックのタイヤ脱落事故です。ある個人経営の運送会社が、三菱製のトラックで重機を運搬中に、タイヤが脱落し、そのタイヤが若い母子を直撃、29歳の母親が死亡するという痛ましい事故です。
タイトルの「空飛ぶタイヤ」はそこから来ています。自動車会社はユーザーの整備不良を訴えますが、運送会社は会社の存続をかけて、トラックの構造上の欠陥を主張し続けます。
訴訟になれば、当然、仕事は激減しますから、本当にいつ倒産してもおかしくない状況です。
池井戸潤の得意分野
巨大企業に、正面から立ち向かう町の中小企業の物語、池井戸潤氏が得意とする構図ですね。
そう、あの下町ロケットと構図が類似しています。
これがワクワクしないはずがありません。
これをワンパターンという人もありますが、強い型にはまっていれば、ワンパターンでも感動できます。
というより、ワンパターンこそ、強い感動が得られるのです。
池井戸さんは、それを熟知しているのだと思います。
そして、この作品は池井戸氏が、「僕はこの物語から『ひとを描く』小説の根幹を学んだ」と、自ら語るほど、思い入れのある作品なのです。
仲村トオルの一本気な演技はドンピシャ
運送会社の社長を仲村トオルが演じているのですが、ドンピシャのはまり役ですね。
社員思いで、正義感が強く、一本気な男の役をやらせたら、右に出る者がいないと言ってもいいかもしれません。
このドラマは、Amazonのレビューで、５点満点のところ４.７をたたきだしていますから、いかに万人の心をとらえる内容であるかがわかります。
ちなみに４.7の評価は、あのスタローンの名作「ロッキー」と同じと言えば、分かりやすい人も多いでしょう。
一人でも多く、このドラマの存在を知り、感動を味わってもらいたいと思っています。
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第1話（全５話）
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ちなみに、脚本：前川洋一、監督：鈴木浩介、主演：仲村トオルのゴールデントリオは、同じWOWOWで、「推定有罪」というこれまた極上のドラマを生み出しています。
そのレビューはこちらに書きましたので、よかったら読んでみてください。
