こんにちは、年間100本超えの映画好きのかんらくです。
東京のキネカ大森で、インド映画の最高傑作と呼び声の高い「バーフバリ 王の凱旋」を鑑賞して来ました。
前作「バーフバリ 伝説誕生(字幕版)」の続編です。
早くもDVD「バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)」も発売されました。
ド迫力のエンターテイメントにド肝を抜かれたので、レビューを綴ります。
満足度は★★★★です。
目次
きっかけは天才編集者
この映画を見ようと思ったきっかけは、尊敬するカリスマ編集者がツイッターで絶賛していたからです。
氏いわく、
「こ、これは、、絶対今すぐ新宿ピカデリーにいって、上映終わる前に観ないとまずい、、前作を観なくてもまったく大丈夫なように作られてるから、ほんと明日、遅くても日曜までに行って、全回満席にすべきだ、、。ああ、バーフ、、バリィィイイイイイイイ!!!!うおーー!!」
とにかく興奮が伝わってきました。少し冷静になってからのコメントがこちら。
「王道ど真ん中かつ現代エンタメの頂点に君臨する、まさに王のような映画だ。スターウォーズはもうインドが作るべきだと確信した」
このプレゼンテーションにノックアウトされ、慌てて観に行ったのです。
結果、140分が全然長く感じない極上のエンタメでした。
ストーリーが明快。とことん振り切れたエンターテイメント
まずストーリーが明快です。
主人公のバーフバリは、古代インドのマヒュシマティ王国の王位継承権を持っている王子です。
ライバルは父親の兄の子つまり従兄です。
その王位継承を巡る陰謀や争いが映画の骨格です。
正義と悪がハッキリしている
従兄は非道で国民からは不人気ですが、バーフバリは義に厚く、国民思いで大人気なんです。
分かりやすい構図ですね。
あらすじは、こちらから引用します。煩わしかったら飛ばしてもらってかまいません。
遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聞かされる…。
カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリは、自ら治めることになる国を視察するために、信頼する忠臣カッタッパと共に身分を隠し、旅に出る。
その旅でバーフバリはクンタナ王国の王の妹デーヴァセーナと恋に落ちるが、王位継承争いに敗れたバラーラデーヴァは、バーフバリとデーヴァセーナの仲を裂き、バーフバリを王座から引き降ろすべく邪悪な策略を巡らしていた。
やがて、王位を奪ったバラーラデーヴァはバーフバリと生まれたばかりのその息子の命をも亡きものにしようとする…。父バーフバリはなぜ殺害されなければならなかったのか?
母デーヴァセーナはなぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか? すべてを知ったシヴドゥはマヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに戦いを挑む!
源義経のような悲劇のヒーロー
バーフバリは、従兄の陰謀により国母の不興を買ってしまい、王位継承争いから脱落し、城外へ追放され、命も奪われてしまうんですね。
国民から圧倒的な支持を得ている王子の悲劇。ちょっと源義経を彷彿としました。
しかし、彼の赤ん坊は難を逃れ、やがて異国の地で、たくましく父親そっくりの青年に成長します。
親子2代のバーフバリの物語
映画は前半が父親のバーフバリ、後半は息子のバーフバリ、つまりバーフバリJr.の物語になっています。
同じ俳優が演じているので、主人公が変わった気がせず、違和感はありません。
だから王の凱旋
息子のバーフバリがリベンジを果たすために王国に帰って来るので、王の凱旋です。
数百メートルの滝を素手で登りきってしまうような、あり得ない身体能力を持った超人的なヒーローなので、そこにツッコミを入れたくなる人があるかもしれません。
しかし、リアリティの追求などに目もくれず、観客を楽しませることだけにフォーカスしているから、とことん振り切れた極上のエンターテイメントに仕上がっています。
エスニックな挿入歌のリズムに腹底を揺さぶられる
とにかく、挿入歌が腹底にズンズンくるんです。
アクションシーンや、物語が動き出す時に音楽のスイッチが入るのですが、そのビートが蠱惑的で、腹底をかき回される感じがします。
ラップよりもリズミカル
なめらかで、激しく、リズミカル。個人的にはラップよりも心を震わせる音楽だと思いました。
インドミュージックって、エスニックで、なんとも真似のできない魅力がありますよね。
インド独特の踊り、腰の動きが官能的
その音楽と合わせて、インドの踊りも、独特の滑らかさがあって、官能的ですよね。
ハワイのフラダンスとはまた趣が異なっています。
ミュージカルのように踊るシーンもあるのですが、圧巻です。
アクションがハリウッドと香港を超えた!?
アクションシーンもすごいです。
ド派手なアクションといえば、ハリウッドか香港映画かっていうイメージがありますが、
その両方を合体させたようなど迫力です。
殺陣も見事です。香港映画のように、計算しつくされたコンビネーションはジャッキーチェーンもびっくり!という感じです。
特撮技術がハリウッドに劣らない
恥ずかしながら、インド映画の技術がこんなに進んでいるとは知りませんでした。
CGなのか、VFXなのか、映像の美しさとリアリティが超ド級です。
映像のスケールが規格外
インドという国土と人口がでかいからかもしれませんが、王宮の作りがマチュピチュの神秘と迫力を10倍にしたくらいの惹きがあります。
劇場で公開されている間に、ぜひ体感してみてください。
観てよかった度は、★★★★☆星4つです。
上映情報
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