こんにちは、出版社勤務のかんらくです。
編集部時代、資料調査のために、国立国会図書館をよく利用しました。
今でも、時々利用します。
目次
一般の図書館とはルールが違う
国立国会図書館だけあって、一般の図書館とは違う独自のルールがいろいろあるんです。
実際に初めて利用した時に、事前に知っていたらスムーズだっただろうなと感じたことをユーザー目線でまとめてみました。
最後までザッと読んで頂ければ、初めての人でもかなりスムーズに利用できるようになると思います
国会図書館は利用者登録が必要
国会図書館を利用するには、入館するだけでも利用登録が必要です。
利用登録をするとクレジットカードのような厚みのICカードをもらえます。
登録利用者カードと言います。
身分証明証を持参しよう
登録には住所と名前、生年月日が確認できる身分証明書が必要です。
(当日限りの仮カードの作成であっても必要です)
運転免許証、保険証、パスポート学生証、マイナンバーカード等がそれに当たります。
地下鉄永田町の2番出口が最寄り
東京メトロ永田町駅の2番出口から外に出ると、国会図書館の利用者入口に至近です。
有楽町線がベストですが、半蔵門線もホームがつながっています。
地上に出ると、目の前に「国会図書館前」の交差点が現れます。
出口を間違えると一気に遠くなる
別の出口から出ると、グルッと図書館の敷地を一周しなければならなくなり、遠くなりますので、ここは結構大事なところです。
余談ですが、交差点を渡って直進すると、左手に民進党の本部が見えるのですが、なんだかフリーメイソンのシンボルマークに見えますよね。
さて、この石垣に突き当たったら、左折します。
そこが入口です。
初めての人は新館から
初めての人は右手の新館から入館します。
入り口は隣接していますが、本館はすでに利用登録が終わっている人しか入館できません。
新館入口のアップがこちら。
中にカバンを持ち込めない
ゲートの中にカバンを持ち込むことはできません。
コインローカーに保管します。
透明な袋のみ
筆記用具、ノートなどを入れる透明な袋しか持ち込めず、ロッカーの側に無料のビニール袋が置いてあります。
パソコンも持ち込めますが、使用できる場所が定められています。
コインロッカーの100円玉が必要
コインロッカーを使用するために100円玉が必要です。これが結構、大事です。
千円札と五百円玉は備え付けの両替機で両替できます。二千円札も替えられるそうですが、どこへ行ったんでしょうね(笑)
100円玉は、帰る際に返ってきます。
国会図書館は貸し出し不可
国会図書館の蔵書は、基本、貸し出しはできません。
館内で読んで、返却しなければなりません。外には持ち出せないということです。
ですから分厚い資料に目を通す必要がある時は、スケジュールを十分にとって行かないと読みきれないかもしれません。
開架資料はない
開架資料はほとんどありません。
つまり、本を読みたい時は館内のパソコンで出庫依頼をして、用意ができた頃にカウンターで受け取るという作業が必要です。
書籍は本館
書籍の受取カウンターは本館、雑誌の受取カウンターは新館にあります。
閲覧を申し込めるのは一度に3冊までです。
本のタイトルがハッキリしていないと
借りたい本のタイトルがハッキリしていないと国会図書館を利用するメリットはあまりないかもしれません。
何を調べたいか漠然としていると、途方に暮れてしまうかもしれません。
キーワードを入れれば関連書の一覧が出る
もちろん、パソコン端末にキーワードを入れれば関連する書籍がズラっと出てきますので、無意味ではありません。
ただ、いざ中を開いたら思っていたのと全然違うということがあると、出庫までの時間が無駄になってしまいます。
館内のパソコンで申し込む
館内のいたるところにパソコン端末が設置されています。どれを使ってもかまいません。
パソコンの脇に分かりやすいマニュアルも置いてあります。
利用者カードはスロットに
利用登録者カードをパソコンのスロットに設置します。
そうすると蔵書検索や出庫依頼、複写依頼の画面が出てくるので、ガイダンスに従って、申し込みます。
資料が届いたかどうかは、端末でチェック
申し込んだ資料がカウンターに準備できたかどうかは、館内のパソコンでチェックしなければなりません。
以前は病院の会計のように、大きな電光掲示板に利用者ナンバーが表示されて一目瞭然でした。
今は頃合いを見て自分で確認
今は利用者カードをパソコンのスロットに差し込んで、確認しなければ分からなくなりました。
どうしてそうなったのかわかりませんが、これはちょっと不便ですね。
本がカウンターに届くまで5〜30分くらいかかります。
コピーは自分ではできない
複写(コピー)は自分では、一切させてもらえません。複写カウンターに複写依頼用紙を添えて、申し込みます。
A41枚26円します。ありていに言って高いです。
依頼用紙は、利用者カードをスロットに入れて、パソコン端末からプリントアウトします。
分からないことは係員に
分からないことは係がパソコンの周辺に複数、常駐しているので、遠慮なく聞けます。
むしろこっちが困った顔をしていると、積極的に声をかけてきてくれますよ。
レストラン(食堂)は3つ
食事処は3箇所あります。
周りにコンビニや店はないので、1日滞在する場合は、このいずれかで食事をしなければなりません。
本館の3階と新館の1階に喫茶、本館6階にレストランがあります。
おすすめは本館6階
おすすめはもちろん本館6階のレストランです。レストランの横にはコンビニ売店もあります。
食堂のメニューは和洋中と揃っていて、かなり広いです。
窓からの見晴らしもいいので、気分転換にもなります。
昼は、テレビで国会中継を流しています。
国会議事堂の隣で、国会中継を見るのは、なかなか味がありますよ。
気後れせずに気軽に利用すべき
国会図書館は、アクセスできる距離に住んでいる人は、国民の権利なので大いに利用すべきだと思います。
何しろ、国内で発行されている書籍はすべて国会図書館に収めなければならないことになっていますから、理論上、ない本はないことになっています。
開館日と利用時間
最後に開館日と利用時間をお知らせします。
私も経験がありますが、足を運んだのに、玄関まで行ったら休館日だったという虚しい体験は避けたいものです。
開館日
開館日は月〜土です。
日曜、祝日、年末年始、第三水曜日は休館です。
開館時間は9:30〜19:00です(土曜は17:00)
(利用者登録の手続きは9:00からできます)
臨時休館日もありますので、以下のサイトで確認していただくと、間違いありません。
この記事が、初めて国会図書館を利用する人のお役に立てばうれしいです。