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こんにちは、出版社社員のかんらくです。

先日、若宮正子さんのメロウ倶楽部主催の講演会に行ってきました。

あわよくば、本の執筆をお願いしたいという目論見からです。

82歳でスマホのゲームアプリ「HINADAN」を開発し、世界の話題をさらったシンデレラガールの教えは、そのままビジネス・マインドに生かせると確信しました。

今、この記事を読んでくださっている方にシェアしたいと思います。

 

若宮さんの講演の学び①目的への最短コースを突き進む

まず、若宮さんの講演のいちばんの学びは「目的への最短コースを脇目をふらずに進む」ということでした。

若宮さんの場合、目的とは好きなこと、やりたいこと、好奇心の赴くことです。

最も分かりやすいエピソードは、世界を驚かせたゲームアプリ「HINADAN」の開発秘話です。

世界を驚かせたゲームアプリ「HINADAN」はこうして生まれた

若宮さんは、三菱銀行を定年退職後、パソコンとスマホを始めました。

そこで、スマホにシニア向けの分かりやすいゲームアプリがないことに気がついたのです。

なければ自分で作っちゃおう! これが若宮マインドです。

「シニア向けのゲームアプリHINADANをつくりたい」

この目的に向かって、82歳でプログラミングの勉強を開始したのです。

脇目をふらずまっしぐら

普通なら、プログラミングの基礎を一通り学んで、ステップアップしながらアプリ開発を、と思うでしょう。

ところが若宮さんは、プログラミングの先生に、HINADANをつくるのに必要なことだけ教えてほしい、とオーダーしたそうです。

これがまさに若宮マインドの真骨頂なんです。

もしプログラマーになるのが目的なら話は別ですが、目的は「HINADAN」を作ること一つだったからです。

こうして半年足らずでゲームアプリ「HINADAN」が誕生しました。

プログラミングとしてはびっくりするほど単純な仕組みになっているそうなのですが、それがプログラマーの絶賛を浴びたわけです。

若宮さん、ティム・クックの目に留まる

一発でアップルの審査を通ったのみならず、アップルCEOのあのティム・クック氏の目にとまり、アメリカ本社で行われた「世界開発者会議」に特別招待されたのです。

しかも、若宮さんはスケジュールがつまっていたので、はじめはその申し出を断ったといいますから、ただものではありません(笑)

すると、ティム・クック氏からどうしても来てほしいという直々のオファー。費用はすべてアップル持ちで特別招待されることになりました。

 

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写真はクック氏と面会した時のエピソードを写真をまじえてトークする若宮さんです。

たったひとつのアプリのプログラミングで、世界の一流プログラマーたちと肩を並べることになったのです。

ご本人いわく、「フラフラと上がった凡フライが、風にのって、場外ホームランになってしまった」と。

そこからは、まさにシンデレラ・ストーリーの始まりです。

世界開発者会議でのスピーチがCNNで報道され、あっという間に世界を駆け巡りました。

以来、日本、世界を所狭しと飛び回っています。

若宮さんは、著書の中でこう書いています。

人生、嫌なことをしている時間はない

( 『60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。』)

この目的への最短コースをちゅうちょなく進むというマインドは、ビジネスシーンにも間違いなく通用します。

シンプルですが極めて重要、かつほとんどの人ができていないといえるでしょう。

人は本当にやりたいこと、好きなこと、大事なことが目の前に来ると、なぜか尻込みをしてあえて遠回りしてしまう傾向があります。

「嫌なことをしている時間はない」という思いが、若宮さんが目的への最短コースを選ぶ原点なのです。

その時に、大事なことは、「周りの人の目を気にしないで、自分の気持ちを優先する」ことだとも語っています。

それが、最短コースを進むために重要なポイントだということです。。

 

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若宮正子氏の講演の学び②大事なのは人間力。なぜ若宮さんの周りには人が集まってくるのか

もう一つ、若宮さんに学びたいのは、人間力です。

若宮さんの周りには常に自然と人が集まってきます。

周りから「この人には協力したい」と思ってもらえる人間力は、ビジネス・シーンでも、何ものにも代えがたい財産でしょう。

一人でできることなんて限られていますから。

若宮さんの周りにはなぜ人が集まってくるのか、そのヒントになることが『60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。』に、このように書かれています。

人と関わりたいのであれば、お誘いや頼まれ事はなるべく断らないこと。

私の思う人間力とは、良心をちゃんと持っていて、自分の置かれている立場や今までの経験などを生かして、無私の心を持ち合わせてバランスのとれた行動ができることです。それを得るためには、自分で問題を解決していく行動力を身につけて、人間の心と体をよく理解することが必要になります。

人間力のある人とは、前述したように、バランスの取れた行動ができる人というのが私の持論ですが、テレビやネットからの情報だけではなく、人間とどれだけ接したかが問われると思います。所詮、人間は人間の中でしか人間力を養うことができません。

こうして82年の人生を振り返ると、やはりいつも好奇心と、人とのご縁で回ってきたのだなと改めて感じます。

想定外の世界に連れて行ってくれるのが、人とのご縁や、社会とのつながりだと実感しています。

人間は人間の中でしか人間力を養うことができない、というのは本当に同感です。

だから若宮さんは、これだけ有名人になっても、積極的に新しい人と関わっていかれるのだと思います。

たしかに私が参加した講演会でも、参加者がほぼ70歳平均だったので、明らかに私の存在は浮きまくっていたのですが、休み時間に若宮さんの方から近づいて来て声をかけてくれました。

 

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写真撮影にも、積極的に応じてくれました。

この気さくさが、若宮さんの魅力の一つなのは間違いありません。

 

「60歳を過ぎると、人生はおもしろくなる」【その他の感想】

著書の中から、もう一つ。

意外だったな、と思ったことがあります。

40年以上、銀行勤めを続けていたせいか、退職後もさぞ規則正しい生活を送っているにちがいないと思われています。

でも、それは大きな誤解。起床時間も毎日ばらばら。まったく規則正しくはありません。

私は普段、無理して寝ないし、無理して起きることもありません。体の声に素直に生きています。だって、眠れなければ本を読めばいいだけのこと。なかなか本を読む時間がないので、むしろラッキー!と思います。

世間一般で推奨されるような睡眠時間にとらわれる必要はありません。4時間の日もあれば、9時間寝る日があってもいい。

起きる時間が不規則なので、当然、食事の時間も不規則です。

食事内容にも気をつけていることは特になく、基本的に自分の食べたいもの、おいしいと思ったものを食べるだけ。

この自由奔放な自然体が、若宮さんの人間力を養っている気がします。

この記事が誰かのお役に立てばうれしく思います。

 

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