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出版社勤務のかんらく(@kan_raku44)です。

「小さいことを気にしてクヨクヨする自分が嫌いだ」

「ちょっとした出来事に過敏に反応してしまい、毎日疲れる」

「人の気分の変化に左右されやすく、困っている」

あなたは、もしかして、こんな思いを抱えて、困っていませんか?

だとしたら、あなたはHSP(ひといちばい敏感な人)かもしれません。

 

書店でフェア

今、書店で、『敏感な人』に関する本が、たくさん出ているのをご存知でしょうか?

『敏感すぎる自分を好きになれる本』

『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』

『敏感すぎて困っている自分の対処法』

『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』

『ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ』

『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』などなど。

これでもほんの一部

これもまだほんの一部で、同じテーマの本を集めて新刊話題書のコーナーでフェアを組んでいる書店も増えています。

 

 

それだけこのテーマが関心をもたれ売れているんですね。

関心にもいろいろあります。

 

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自分だったり、パートナーだったり

自分が、これにあてはまるという人、自分の子供であったり、パートナーがあてはまるという人もあるでしょう。

そうすると、関係ない人はいないと言っていいかもしれません。

 

いろいろ読んだ中でのおすすめは

私も以前のパートナーがまさにこのHSPでした。ですので、いろいろな本を読んで勉強したことがあるのです。

その中でも、知り合いの営業部員から教えてもらった長沼睦雄氏の『敏感すぎる自分を好きになる本』は、とても読みやすくて、よく理解できました。

 

 

あまりに思い当たることが多くて、こわいくらいでした。

この本の引用をベースに、HSPの正しい理解と対応をほんの一部ですが、紹介したいと思います。

(最後に、書店員に聞いた、その他のおすすめ本もまとめました)

人間関係が壊れてしまう前に

理解が足りないためにお互いにすれ違い、人間関係がこわれてしまう前に、ぜひ知ってもらいたいと思っています。

完全に理解することはできなくても、知識として知っておくだけでも、何気ない一言で、不用意に相手を傷つけてしまうことを防げるでしょう。

心の居場所が生まれる

また、HSPの人がこの本を読めば、なぜこんなにも生きづらいと感じるのかが理解できます。

そして、「心の居場所」が生まれ、もっとラクに生きられるようになるでしょう。

 

これにあてはまれば、あなたもきっとHSPです

HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、「敏感すぎる人」とか「とても敏感な人」と訳されます。

この概念が認知されるようになったのは、そんなに昔ではありません。

1996年に提唱される

1996年に、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。

以下の質問に、少しでもあてはまる項目が12個以上あれば、あなたはおそらくHSPです。

HSPチェックリスト(『敏感すぎる自分を好きになれる本』より)

●自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ

●他人の気分に左右される

●痛みにとても敏感である

●忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

●カフェインに敏感に反応する

●明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

●豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい

●騒音に悩まされやすい

●美術や音楽に深く心動かされる

●とても良心的である

●すぐにびっくりする(仰天する)

●短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

●人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

●一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ

●ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける

●暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている

●あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる

●空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

●生活に変化があると混乱する

●デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

●動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

●仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

●子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

12個以上に「はい」と答えたあなたは、おそらくHSPです。

では、HSPには、どんな特徴があるのか、順番に見ていきましょう。

 

HSPは、敏感すぎて、こんな生き辛さを感じている

HSPは、決して病気ではありません。生まれ持った気質です。

ですから、個性のひとつであるということをまず知っていなければなりません。

生きづらさを感じている

しかし、ひといちばい敏感な故に、とても生き辛さを感じている人が多いのです。
(以下、『敏感すぎる自分を好きになれる本』より抜粋)

小さなことにも過剰に反応してクヨクヨと思い悩むことが多く、また、神経が高ぶりやすいために非常に疲れやすいのです。

そのため、おそらく親や友人などから「意気地なし」「根性がない」「臆病すぎる」などと批判されたり、自分でも自分自身を「弱い、ダメな人間だ」とか「怠け者だ」と責めてしまったりするのです。

細かいことも見逃さず、いろいろなことに気づく敏感さはHSPのすぐれた点ではありますが、その分、脳内の情報処理も過剰になり、脳も心も疲れやすくなってしまうのです。

HSPは自分の不甲斐なさやいたらなさを責め、自分で自分を罰する傾向にあるため、心がマイナスの感情でいっぱいになりやすいのです。

友人に「急用ができたから」と、食事の約束をキャンセルされただけで、「私を嫌いなんだ」と決めつけたりするのは、マイナス思考の最たる例だといえます。

このようにHSPは、人一倍、生き辛さを感じています。しかし、決してマイナス面だけではありません。

 

HSPは、敏感なゆえに、こんなすぐれた面がある

HSPには、非HSPにはないこんなすぐれた特徴があります。

HSPには、敏感さのほかにも「とても良心的である」という特徴があります。

他人の気持ちにスーッと寄り添い、深く思いやることもできます。このように他者に共感できることを「共感性」と呼び、そして、この共感性の高さもHSPの特徴の1つなのです。

HSPに共通する特徴として、「すぐれた直観力を持っている」ということもあげられます。

なんの仕事であれ、HSPに頼めば、まず間違いないでしょう。HSPは仕事を引き受けた以上、いい加減なことはしない傾向にあります。

すみずみまで目を配り、丁寧に見直すため、その仕事はミスが少なく正確です

うまく手を抜いたり、いい加減なことができない気質でもあるのです。

これは、HSPのすぐれた面のほんの一部にしかすぎません。

アインシュタインも、夏目漱石も、ゴッホも、HSPだったといわれています。

 

どうすれば、もっとラクに生きやすくなるのか。その対策。

では、HSPは、どうすれば、もっと楽に生きられるようになるのでしょうか。

長沼さんはこのように言っています。

アーロン博士の主張は非常に画期的で、それゆえ世界中にいた「自分の中の過剰な敏感さに悩む人々」を救うことができました。

HSPという名前がついたことで、敏感すぎる人たちが自分自身のことを知り、自分の抱えてきた苦しみのわけを知ることができたのです。

HSPという概念が、敏感な人たちの「心の居場所」になったともいえるでしょう。

まず「自分を知り、HSPであるという自覚を持つこと」。自分がHSPであることを知り、そのことをきっぱり認めるのです。

「いい子」ではないあなたのことも大切にしてくれる家族や友人を、大事にしてください。

街中や会社の中などに「自分専用の逃げ場所」を見つけておくことも重要です。

もし、「いい人なんだけど、会ったあとなんだか疲れる」と感じる場合は、HSPの鋭い直感を信じて、その相手と距離をおいてみるのもよいかもしれません。

このようなHSPの特徴をよく知って、自分がHSPだと認めれば、今よりもっと生きやすくなるでしょう。

 

周りにHSPがいたら。その適切な対応

また、自分がHSPでなくても、恋人であったり、家族であったり、親しい友人がHSPということもあるでしょう。

その時は相手を理解し、正しい対応を知ることで、不必要な衝突を回避し、よりスムーズに人間関係を築いていけるはずです。

HSPとつき合うときには、まずHSPのこういった気持ちを理解することが重要です

そして、そのうえでHSPの考えをできるだけ尊重してあげるとよいでしょう。

他者の気持ちを敏感に察知できるHSPは、相手が自分の気持ちを尊重してくれているということを感じられるだけで、安心できるからです。

もしあなたがイライラしていたり、腹を立てていたり、悲しみに沈んでいたりするときには、なるべく、HSPの前に姿を現さないほうがよいでしょう。

(『敏感すぎる自分を好きになれる本』より)

今や5人に1人がHSPといわれています。

もちろんHSPだからといって、すべての項目があてはまるわけではありません。

人によってその程度には差がありますが、HSPは必ずあなたの周りにもいるはずです。

引用はほんの一部

ここで引用したのは、本の中のほんの一部にすぎません。

ぜひ、HSPに関する本を1冊、読んでみられることをおすすめします。

この記事がHSPを正しく理解するきっかけになれば、うれしく思います。

 

HSPに関する その他のおすすめ本

敏感な人に関する本を、いろいろと読んでみたい、という方のために、目利きの書店員に聞いたその他の売れ筋HSP本を紹介します。

 

「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法

 

 

この本は、出版元の知り合いの営業部員から、本当によく売れていると聞きました。タイトルに共感する人がとても多いようです。

私の以前のパートナーもこの本を読んでいたので、私もこっそり買って読みました。

HSPという言葉は使っていませんが、まさにその特徴を共感をもって解説されています。

それもそのはず、著者のカウンセラー自身が、HSPなのです。

読んでいてかつてのパートナーから言われたことが、びっくりするほど、そっくりそのまま書かれていました。

タイトルを見てピンと来る人は、かなり共感できる内容だと思います。

 

ひといちばい敏感な子

 

 

HSPの子ども版です。HSC=Highly Sensitive Childで、ひといちばい敏感な子と訳されています。

前述のエレイン・アーロン氏の日本初のHSC翻訳本です。

横書きでとても分厚い参考書のような本なのですが、ヤフーニュースで紹介されたり、アマゾンランキングでは、ずっと上位に位置しています。

柔らかい優しい装丁に癒やされるのでしょう。

翻訳者は、ベストセラー『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者で、精神科医の明橋大二氏なので、とても読みやすい翻訳になっています。

 

HSCの子育てハッピーアドバイス

はじめてのマンガでわかるHSCの解説本です。

上記の明橋大二先生と太田知子さんのマンガのコラボは最強タッグですね。

Amazonのレビューがとてもいいですね。

この本が広まれば、多くの敏感な子どもと母親達が、楽になれると思います。

 

 

敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本

 

『敏感すぎる自分を好きになれる本』と同じく、長沼さんの著書です。

ですので、分かりやすい文章でとても読みやすいことを保証します。

イラスト・マンガがふんだんに入っていますので、文章が苦手な人には、特におすすめです。

 

敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法

 

 

HSPに関する本は、続々と新刊が出版されています。

その中で、今(H29/10)いちばん売れている本です。HSPという言葉は使っていませんが、内容はHSPそのものです。

 

 

自己肯定感というキーワードを前面に打ち出しているのが特徴です。

HSPは自己肯定感が低い人が多いので、そこに焦点をあてたのが成功しています。

第1日目から第7日目まで、一日ずつ区切られているので、読みやすい仕上がりになっています。

敏感すぎる自分に困っています

 

 

宝島社さんのコミックエッセイです。著者はこちらも長沼先生ですね。

単行本より少し大きめなA5サイズです。片手で持てる本ではないですね。

マンガで読みやすい本ではあります。

「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本

 

 

廣済堂出版さんの本です。著者は脳医学の権威といわれる医師でHSPであることを自認しています。

著者自身、アーロン先生のHSPという概念に救われたと告白しています。

内容ではなく本のつくりの問題ですが、若干かたくて、開きにくい印象でした。

小さなことで感情をゆさぶられるあなたへ

 

 

はじめにあげた「いつも誰かに振り回される~」の著者である大嶋さんの最新刊です。

装丁の雰囲気はあえて寄せているのだと思いますが、出版社は違います。

必ずしもHSPに限った内容ではないかもしれませんが、共通するところと、共感できる部分は多いと思います。

大沼さんは、意図的にHSPという言葉を使わないようにしている気もします。

たしかに、HSPという言葉でレッテルを貼られるのを極度に不快に感じる人が中にあるようです。

そういう人への配慮なのかもしれません。

 

大人になっても敏感で傷つきやすいあなたへの19の処方箋

 

2月に発売された新刊です。

表紙がとてもいいですね。心が傷つきやすい人の繊細さが伝わってきます。

色使いも洗練されていて、センスを感じますから見ていて気持ちのいい装丁ですね。

出版社は、SBクリエイティブさんですが、最近は『大人の語彙力ノート』というヒットも出しています。

いい本作りをされているなと感じます。

 

以上が、現在、書店営業をしている中で、人気があり、売れているなと実感しているラインナップです。

気になるタイトルがあったら、ぜひ一読してみてください。

このジャンルは、一過性のテーマではないので、今後も新刊が出続けることと思います。

その都度、紹介する予定ですので、時々チェックしてみてください。

 

 

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