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こんにちは、出版社営業部員のかんらくです。

友人から、「カメラを止めるな!」、という映画が面白かったよ。

きっとあなた好みだと思う」とメールをもらったので、早速、最寄りのシネコンに見に行きました。

タイトルをまったく知らなかったので検索してみたら、映画監督、俳優の養成学校である「ENBUゼミナール」の映画製作プロジェクトとのこと。

新しい体験ができるので、満足度は★★★★です。

 

低予算のインディーズ映画。口コミで人気爆発

いわゆる低予算のインディーズ映画です。

それが海外の映画賞を数々受賞、日本では2館から始まり、口コミで人気爆発。上映館が拡大、拡大で、ついに124館へ。

しかもどの映画館も満席と聞けば、そんな映画が面白くないはずがない!

事前の予備知識はほぼ皆無のまま、TOHOシネマに突撃しました。

古い廃墟でゾンビ映画の撮影中に、本物のゾンビに襲われるという、設定なのですが・・・。

 

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リバースに注意!

正直、最初の30分で吐きそうになりました。

グロいからでも、怖いからでもありません。

手持ちカメラの映像が揺れまくりで、胃袋の中をかきまわされる感じになるんです。

「これは酔うかも・・・」と脳に負の暗示をかけてしまった時から、完全に乗り物酔い状態。

あまりの吐き気に、本気で帰ろうかな、という思いと格闘していました。

 

脳裏に浮かんだ思いたち

その時に、脳裏に交錯していった思いは、

「B級映画だよな?」

「途中で吐くかも」

「実際に吐く人いるんじゃない?」

(あとでネットのレビューを調べたら、やっぱり上映中に通路で吐いていた人あり、との感想を発見)

これだけは事前にアナウンスすべきだと思います。

 

40分でフィナーレの字幕

こんな映像があと1時間も続くのか・・・と思っていたら、40分くらいでフィナーレの字幕が出てきたのです。

「え? もう終わり? 短編映画のオムニバス形式なの?」と思っていたら、場面が一転して、普通の固定カメラの映像になり、救われた思いがしました。

実は、2部構造になっていて、後半は、このゾンビ映画を撮影することに至った経緯と、実際の撮影の奮闘記が描かれるのです。

そして、こちらこそが、この作品が抱腹絶倒と評価される真骨頂といえるでしょう。

 

後半こそ、「カメラを止めるな!」の真骨頂

この後半を笑い転げるために、(人によっては)前半の地獄のような船酔いと戦わねばならないのです。

(私の友人に聞くと、酔った人はいませんでした)

前半で、「は?」「どういうこと?」と首をかしげていた違和感や不自然さはすべて伏線で、見事に期待を上回る形できれいに回収されるので、乞うご期待!

個人的にはヒロインの女の子の、「よろしくで〜す」という、いかにもバカっぽい監督への挨拶がツボにはまりました。

それに対する監督の絶妙な仕返しが最高です!

ただ、あくまでもインディーズ映画なので、あまり期待値を上げてしまわないように。

周りの観客は腹を抱えて笑っていましたが、私は前半の吐き気を引きずっていたため、肉体的には声を出しては笑えませんでした。

その船酔いの後遺症は翌日の日曜日もあとをひきずったほどです。

 

これだけは知っておいてほしい映画館に行く前の注意点

酔いやすい人は、くれぐれも途中退出できる端の席を確保するか、いざという時のためにリバースできる袋を用意しておくことをおすすめします。

どうやら5人に1人くらいが、大なり小なり吐き気に悩まされるようです。

それでも私は、最後まで残った結果、途中で帰らなくてよかったと、心から思いました。

明日からの人生には何の役にも立ちませんが、心から笑えるでしょう。

上田監督のとてつもない才能を感じました。

ジャンルは違いますが、ちょうど、ダウンタウンが世の中に現れた時のような感じです。

 

 

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