出版社勤務のかんらく(@kan_raku44)です。
ブログや取材記事を書く時、同じ言葉の重複を避けたいなと思うこと、よくありますよね。
物を書くことが仕事の人、あるいは日常的に文章を書く機会が多い人には、共通の悩みだと思います。
そんな人には、耳寄りの情報だと思います。
目次
たどり着いたのは、「美しい日本語の辞典」
同じ言葉の繰り返しを避けるには、語彙を増やし、同じ意味のことを、いろいろな言葉で表現する力が必要です。
出版社で編集を経験し、語彙力を磨くためにいろいろと書店を回って探した結果、たどりついた最強の味方が美しい日本語の辞典でした。
語彙力を美しくボトムアップしたいと思っている人には、迷わずおすすめします。
他社の商品ながら、内容も本の作りも本当に素晴らしいと思います。
とても心をこめて、丁寧に作られているのが分かるのですが、そこに力みや衒(てら)いがないんですよね。
だからずっと手元に置いて、いつも眺めていたくなるんです。小学館辞典編集部の矜持を感じます。
意味別ではなく、50音順
この辞典は意味別ではなく、50音順に並んでいます。
ですので、文章を書いていて、「この言葉、別の表現がないかな?」と言い換えの言葉を探すのには向きません。
便利な超コンパクトサイズ
書きながら、言い換えの言葉を探したい人には、ことば選び実用辞典 (ビジネスマン辞典)が、おすすめです。
この辞典は、栃木のTSUTAYAさんに営業に行った時に、「とても売れていますよ」と勧められて購入しました。
携帯に便利な超コンパクトサイズです。実用的でかなり重宝しています。
紙の辞典には、デジタルでは得られない一覧性や情緒がありますよね。
さらに続編として、感情を表す言葉に特化した辞典も登場しました。『感情ことば選び辞典』。
辞典なのに、アマゾンの総合ランキングにも入っていましたから、かなり人気があるようです。
表現する手段が多いほど、自分の気持ちを的確に伝えることができますよね。
このシリーズは本当に人気を博しているのでしょう。
ついに、こんな続編も出ました。
では、本題に戻りましょう。
『美しい日本語の辞典』は、語彙力のボトムアップに
美しい日本語の辞典は、日常的にパラパラと見て、「この表現おしゃれだな!」と印象に残る言葉をマーカーで引いたり、抜き書きしたりして、語彙力そのものをボトムアップさせるのに最適です。
では、美しい日本語の辞典をおすすめする理由を7つ、紹介します。
1.新書サイズで軽い。持ち運びに便利
前出の『ことば選び実用辞典』ほどではありませんが、軽くてコンパクトなので、本当に扱いやすいです。
基本、自宅の書斎で執筆するという人は、重厚感のある辞典でも問題ないでしょうが、カフェやファミレスなど、あえて出先で執筆するという人も多いのではないでしょうか。
そんな人にも携帯して使ってもらいたいという、編集部の願いが表れている気がします。
2.装丁がシンプルで上品。表紙の紙もいい
装丁が上品で、趣があり、それでいてシンプルなので、とても感じがいいです。
表紙に使われている紙も、肌触わりがなんともいえません。
スベスベしているのですが、しっかりと手に馴染む感じで、快感です。長く使う辞典には、大切な条件ですね。
3.実際の文学作品の用例が数多く載っている
すべてではありませんが、古典から現代までの有名な文学作品の用例が載っています。
編集部がつくった日常的な例文ではなく、夏目漱石や吉川英治などの作家の作品が多数、紹介されていますので、それだけでもお得感がすごいです。
これは大変な労力であったろうと思います。
用例を読んでいるだけでも勉強になりますし、面白いです。
読みやすいので、実際にふつうに小説を読むように喫茶店で読んでいたら、「えっ、辞書を読んでる~!」と知人に驚かれたことがあります。
4.後世に残したい日本語を、50音順に2,100語 結集
小学館の辞書編集部が総力を結集して、後世に残したい日本語を約2,100語、集めています。
印象的なものを2、3挙げると、怒りで顔が真っ赤になることを表した「顔に紅葉を散らす」、恐怖心を表す「肌に粟を生じる」や、色白の肌を表した「雪を欺く白い肌」などは「粋だなあ~」と、思わずマーカーで線を引きました。
5.慣用句や故事成語も満載。教養のある文章に
よく知られているおなじみの慣用句、ことわざ、故事成語もたくさん掲載されているので、それらを原稿の中に混ぜると、ちょっと知的な教養のある文章になるでしょう。
6.雨・風・雲・雪・空など、自然現象の多彩な表現
後半には、自然現象の多彩な表現も数多、紹介されています。雨、風、雪、雲、空をこんなに素敵に表現できるのかと、驚きました。
心に残った言葉をいくつかピックアップすると、「車軸の雨」「身を知る雨」「やらずの雨」「掠(かすり)雲」「密雲」「明けの雪」「淡雪」などなど。
人によって好みは分かれると思いますが、挙げるとキリがないほどです。
7.擬音語、擬態語も豊富
擬音語、擬態語を上手に使うと、文章がリズミカルになって、読みやすくなりますよね。
擬音語、擬態語が充実しているハンドサイズの辞典はあまりないので、重宝します。
美しい日本語の辞典、ぜひ、手元に置いて折々に開いてみてください。
この記事が、誰かのお役に立てばうれしく思います。
ビジネスの現場で役立つおすすめ本
今回は広く一般的な語彙力についてのおすすめ本の紹介ですが、ビジネスの現場で役に立つ大人の語彙力に関する本も紹介していますので、関心のある方は、こちらの記事をお読みください。
【関連記事】ビジネスマン必読! 書店員に聞いた大人の語彙力を高める売れ筋本 ベスト6
【おまけ1】アウトドア派のテキスト入力ツールには、ポメラがおすすめ
最後に、おまけのお得情報です。
文章を書くのって、感情がのらないとなかなか進まないですよね。周りの環境や雰囲気ってかなり大事だと思います。
集中できる環境は人によって違いますが、お気に入りのカフェや図書館など、出先で執筆する人も多いでしょう。
原稿をはかどらせるために
原稿をはかどらせるには、環境とともにテキスト入力ツールも重要です。
アウトドア派の物書きには、芥川賞作家の羽田圭介さんも愛用しているというキングジム社の「ポメラDM100」がとってもおすすめです。
関心のある方はこちらの記事もどうぞ。
【関連記事】ブロガー、ライターにテキスト入力ツールとして、ポメラDM100をおすすめする理由
【おまけ2】広告、Web、マスコミの業界に転職を考えている人へ
この記事を読まれた人の中には、すでに出版、広告、マスコミ業界で働いている人や、これから働きたいと思っている人があるかもしれません。
この仕事は、結果でしか評価されない厳しい面もありますが、創造的でやりがいがあるのは間違いありません。
私は出版社に勤務していますが、世の中へ、メッセージを発信するのは本当にワクワクする仕事です。
「業界に関心はあるけれど、自分に適性があるか不安」「狭き門だし、どこに応募すればいいか分からない」
そんな思いを抱えて、迷っている人は、ぜひマスメディアンの転職支援サービスを利用してみてください。
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個別相談会など、サービスはすべて無料です。履歴書、職務経歴書などの書類なしで気軽に参加してOKです。
そもそも、向いているかどうかも、そこで感触をつかめばいいのです。
マスメディアンは、「宣伝会議」「編集会議」などのクリエイティブ・マーケティング関連の専門誌を60年以上、発行している宣伝会議のグループ会社です。
業界の転職・就職の支援実績はトップクラス
ですから、広告・Web・マスコミの分野では、No.1クラスの転職・就職の支援実績があります。
専門分野ですから当然といえば当然かもしれません。
私も、編集部時代には、同社発行の「編集会議」を購読し、大変、お世話になりました。
その誌面をみても、誠実な仕事をしていることは、伝わってきます。
個別相談会のほか、セミナーも無料で受講できるので、それを生かさない手はありません。
まずは1歩、サービスに登録するところから始めてみましょう。
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