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出版社営業部員のかんらくです。

ビジネスの現場でも、日常生活でも、発想の転換一つで、行き詰まった局面が一気に解消し、かえってプラスに転ずることってありますよね。

そんなことが、困った時にいつでもできたらな、と思います。

いつでも、というわけにはいきませんが、高い確率で、問題を解決する発想の転換を生み出す方法はあるのです。

記事の最後に、アイデア発想力、発想の転換力を磨くための比類なきテキストを紹介しています。

 

この発想の転換はすごい!先人に学ぼう

一発逆転のアイデアを思いつく方法を知るために、具体的な事例を2、3挙げてみます。

1.秀吉の信頼を獲得!豪商・淀屋常安の一発逆転

豊臣秀吉、徳川家康から厚い信頼を得ていた豪商、淀屋常安の例を見てみましょう。

常安は大坂を「天下の台所」といわれるほど経済的に発展させた立役者といわれています。

その名は、大坂の「淀屋橋」にも残っています。

 

 

邸宅の広さは、当時東京ドームの1.5倍といいますから、規格外の豪商でした。

その常安がまだ無名だった時、秀吉から一目置かれるきっかけとなった出来事があります。秀吉が伏見城を建設中の時のことです。

トラブル発生!

完成間近に、大きな問題が発生しました。城の塀に当たる部分に、高さ7メートル、幅14メートルの巨大な岩が出てきたのです。

建築を進めるには、巨岩を人力で移動させるしかありません。

 

秀吉が提示した期限まであと2日。担当者は、急遽、複数の業者に、いくらで請け負うことが可能か入札させたのです。

必要な人足は、少なく見積もっても千人。どの業者の見積もり額も、500貫を下りません。今日のお金で、ざっと5億円

10分の1の見積額

担当者が頭を抱える中、信じられないような低価格が提示されました。他の業者の10分の1の50貫です。提示したのは、淀屋常安でした。

どの業者も嘲り、今後の仕事を獲得するため、大赤字を覚悟で、無茶な見積もりを出したのだろうと笑いました。

さて、いったい、どんな奇抜な一手を、常安は繰り出すのでしょうか。

いきなり穴を掘り始めた

翌日、大勢が見守る中、驚くほど、少ない人足を連れた常安は、岩には目もくれず、その横に大きな穴を掘らせ始めました。

そして、十分な大きさの穴が掘れると、てこを使って、岩を穴に落として、埋めてしまったのです。見事にミッション・コンプリートです。

 

 

皆、度肝を抜かれ、この常安のうわさで巷は持ちきりになり、秀吉にも注目されるようになるのです。

見事な発想の転換の勝利です。

2.イチロー選手がメジャーを席巻した逆転の発想

イチロー選手が、アメリカに渡って、メジャーの度肝を抜いたひとつに、その卓越したバッティング技術があります。

あまりにも計ったように、野手と野手の間に打球が落ちるので、イチロー選手のバットは、魔法の杖とか、テニスラケットと呼ばれました。

 

 

ここには、イチロー選手の逆転の発想が光っています。以前、イチロー選手がテレビの取材にこう答えていました。

つまるのはダメという考えは捨てた方がいい

そう、イチロー選手の場合、たまたまつまった打球が野手の間に落ちているのではないのです。野手の間に落ちるように、わざとつまらせているのです。

もちろん、それだけの打撃技術があればこそですが、それに劣らず、すごいのが、その発想の柔軟性でしょう。

3.10年で1つも売れなかった1400万円の金の仏像が、1カ月で10体売れるようになった

3つ目に、伝説の営業マン・高橋英樹氏の『ごくフツーの営業マンが何でも売れる営業マンに変わるすごい「売り方」』に出てくるエピソードを紹介します。

高橋氏は、ある会社から、10年以上、1体も売れなかった1400万円の金の仏像のセールスを依頼されました。そこで、次のように考えたのです。

金の仏像を購入するようなお客様はどんな方か、それをイメージするところから作戦は始まりました。

この会社の社長さんは10年間、美術品として、この仏像を売ろうとしていました。

それで売れないのなら、どうしたらいいか? ある程度、お金を持っていて、貯蓄として「金」の購入を考えている方々をターゲットにすべきではないか。

その場合、真のライバル商品は「金の延べ棒」です。

そこで、金の延べ棒に勝る金の仏像のお客様に与えるメリットを探しました。すると、あったのです!

「墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物」は、「相続税がかからない財産」として国税庁で認めている事例を見つけたのです。

「単なる美術品」ではなく「相続税対策の金融商品」として販売する。

これこそ、この金の仏像に最適な「売り方」でした。

この発想の転換はすごいですね。これらの逆転の発想が、どうして生まれたのか。ポイントを3つ挙げたいと思います。

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どうすれば一発逆転のアイデアを生み出せる?

発想の転換を妨げる最大の敵は固定観念です。一度、これにはまると蟻地獄のように、おいそれとは抜け出せません。

この固定観念を打破し、逆転の発想へと引っ張ってくれるのが、次の3つのコツです。

1.常に目的から考える

逆転の発想を生み出す一つ目のコツが、「目的は何か」を明確に意識することです。

淀屋常安の例

淀屋常安の例で言うと、常安以外の商人たちは、あまりにクリアすべき壁が大きすぎて、「巨大な岩を敷地の外に移動すること」自体が目的になって、思考が固まっていたのでしょう。

だから、他の手段を考えることすらなかったのです。

対して常安は、「目的は城を立てること」と、理解していました。そうすると、状況を俯瞰する余裕が生まれ、思考が柔軟になるのです。

城さえ建てばいいわけですから、岩を敷地の外に引きずり出さなくても、穴を掘ってその場に埋めてしまえばいい、という一発逆転の発想が生まれたのです。

イチロー選手の場合

イチロー選手の発想の転換も、やはり同じです。

よく少年野球や高校野球では、ヒットやホームランを打つために、いかにボールをミートするかが至上命題のように教えられます。

私も野球少年でしたから、よく分かります。そのうちに、ミートすること自体が、目的になっていました。

でも、ミートしたって、野手の正面に飛べば、ヒットにはならないのです。

イチロー選手は、目的はミートをすることではなく、ヒットを打つことであると、ハッキリ理解していたから、わざと詰まらせるという驚きの発想が、いともたやすくできたわけです。

もちろん、つまらせて野手の間に落とすという離れ技はだれにでもできることではありませんが。

2.自分の立ち位置を変える。相手の目線でメリットを考える

発想の転換を生むもう一つのコツは、自分の目線を変えるということです。

1400万円の金の仏像を次々と売った例で見てみます。依頼主の社長は、10年間、美術品として、販売しようとしていました。

しかし、それで1体も売れていないのですから、発想を変えて売り方を変えなければなりません。

そこで、著者の高橋氏は、貯蓄として「金塊」の購入を検討している人をターゲットにしようと考えたのです。

 

自分の立ち位置を変える

では、そういう人が、「金の延べ棒」ではなく、あえて仏像を買うメリットは何か。自分の立ち位置を買う側に置きかえて、メリットを探りました。

その結果、日常礼拝をしている物には、相続税がかからないというメリットを発見したのです。そして、「相続税対策の金融商品」として売り出し、爆発的な成果を上げました。

発想の転換を生み出した要素は二つです。

一つは、美術品を売ることが目的ではなく、金の仏像を販売することが目的であると確認したこと。

二つめは、自分の立ち位置を変えて、消費者の目線になって考えたこと。

この二つによって、一発逆転のアイディアが生まれたのです。

3.地球上でいちばん考えている人のうえにアイデアは降りてくる

そして、上記の二つを意識したうえで、もう一つ、どうしても欠かせない要素があります。それは、アイディアが降りて来るまで考え続けるということです。

USJで最長9時間待ちという、爆発的なヒットとなった後ろ向きに走るジェットコースター(まさに逆転の発想)を考え出した森岡毅さんの言葉を紹介しましょう。

「後ろ向きに走らせるジェットコースター」もそうだったのですが、後で考えると実に単純なのです。

それまで死ぬような思いで考え続けていた努力に照らすと、あまりにも不釣り合いに思えるくらい、実にあっけなくて単純。でも私も含めてその瞬間まで、ずっと誰もそれに気がつかないものなのです。

でも粘りに粘って考えていると、そんなコロンブスの卵を生み出すことができることがあるのです

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

泥くさい努力はやっぱり必要なのです。

最後に森岡さんのこんな素敵な言葉を紹介しましょう。

ある問題について、地球上で最も必死に考えている人のところに、アイデアの神は降りてくる

【おまけ】発想力を鍛えるためのオススメ本を探している人に

上記にも紹介したカリスマ・マーケッターの森岡毅さんの本は、どれも生きたマーケティング論を学べる良書です。

中でも、『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』は、アイデア発想法に焦点を当てられています。

少し長くなりますが、「はじめに」の一部を紹介しますので、興味関心が湧いた人は、とてもとてもオススメなので、ぜひ読んでみてください。

 最近、私のことを革新的なアイデアを次々に生み出す「アイデアマン」だと褒めてくれる人がいます。

しかし本当の私は、そういうタイプの人間ではありません。

むしろ、クリエイティブなひらめきでアイデアを次々に生み出す天才とは真逆の、頭の四角いタイプです。

論理や数字を頭の中でカクカク動かすタイプの人間です。

私はよく思っていたのです。ピンチに直面したとき、それをチャンスに変えるアイデアを軽やかに生み出すことができたなら、どれだけ人生を高く飛ぶことができるかと。

そういう人をいつもうらやましく思っていました。

かつての友人や同僚の中には、突拍子もない発想で次々に面白いアイデアを考え付く「クリエイティブ」な頭を持った人間が少なからずいたのです。

しかし、決してクリエイティブではない私でも、追い詰められた中でめちゃくちゃに加圧されると、頭の中で眠っている何かが目を覚まして、生き残るためのアイデアを生み出せるようになりました。

そういうことを繰り返すうちに、かなりの高確率でアイデアを生み出せる方法を編み出したのです。

柔らかくも面白くもない私の頭の中から出てきたこの3年間のアイデアは全て、ある発想法によって生産されています。

それは実は誰にでもできることなのです。私はそのアイデア発想法を「イノベーション・フレームワーク」と呼んでいます。

天才的な右脳人間になれなくてもいいのです。常識的に物事を考える凡人ならではの強みを活かせば、必ず最高のアイデアに辿りつくのです。

このイノベーション・フレームワークを使えば、天才から凡人の手にアイデアを取り戻すことができます。

そして何より皆さんに伝えたいのは、「アイデア」こそが最後の切り札になりうるということです。

お金がなくても、コネがなくても、「アイデア」だけはあなたの頭の中に眠っているのです。

あなたがそれに気づいていないだけなのです。それを呼び起こす方法を、包み隠さずお教えしたいと思います。

 

いかがでしたか? この文章を読んで、感じるところがあった人は、ぜひご一読ください。

東日本大震災のあとの絶体絶命の落ち込みを逆転したくだりは、不覚にも泣いてしまいました。

ビジネス書で泣いたのは初めてです。

読み物としても、スキルアップのための学びとしても決して損はないことを保証します!

 

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