こんにちは、かんらくです。
職場でも、家庭でも、人間関係を良好に保つうえで、聞き上手になることは極めて大切なキーポイントです。
営業職でも武器になる
営業職でも、聞き上手は、話し上手よりも信頼され、安心され、大きな武器になります。
長期的に見たら、間違いなく成果も残すことができるのです。
周りを見て学んだ
聞く力をつけることは私のテーマなので、周りの聞き上手の人を見て学んだこと、知り合いのカウンセラーから聞いたこと、本で学んだことの中から、実際にやってみて間違いなく効果のあったことを具体的に書いていきます。
すぐに実践できて効果抜群のコツを3つ紹介します
今回は、我が上司の営業部のボスの話をします。
他社のことは分からないので、またまた手前みそになってしまい恐縮ですが、そこは割り切って書いていきたいと思います。
上司の話
我が社の営業部の本部長は、書店営業の走りのような人で、出版業界の大物達と、かなりディープにつながっています。
貫禄はありますが、ふつうに接する分には温厚で、何も言わずに背中で語る昭和の男といった感じです。
部下も慕う
業界の人脈もさることながら、部下の営業部員達からも、とても慕われています。
おそらく、本部長を嫌いな人はいないんじゃないかと、思います。私もそうです。
なぜ慕われるのか
本部長がなぜ、そんなに慕われているかと考えてみると、「部下の話をよく聞く」ということに尽きるのではないかと思います。
その聞き方の特徴を3つ挙げてみます。
聞き上手のコツ・その1【作業の手を止めて、体を向けて聞く】
何か相談や報告することがあって、本部長の机の前に行くと、必ず作業の手を止めて、顔を上げて耳を傾けてくれます。
本当に時間がない時は、その旨をハッキリ言ってくれますが、作業をしながら話を聞くということはありません。
自分を受け入れてもらっている
ここに聞き上手になれる第一の心得があります。
耳だけでなく、肉体(あえて肉体と書きます)を、相手に向けることで、相手は、とても自分を受け入れてもらっている、大事にしてもらっていると感じられるものです。
体の向きそのものを変える
物理的に難しい場合は仕方ありませんが、できるだけ顔だけでなく、体の向きそのものを変えましょう。
もちろんスマホをいじるのも、ご法度です。
聞く側も、意識して相手に体ごとまっすぐ向けることで、気持ちが切り替わり、話を聞くスイッチが入るのを実感できます。
聞き上手のコツ・その2【相手の話を決してさえぎらない】
次に大事なことは、相手の話を決して「途中でさえぎらない」ということです。
何か言いたいことが出てきても、グッとこらえて、まずは大きなモーションで、深くうなずきながら、最後まで話を聞くということです。
わが上司も
わがボスも、話を聞く時は、決して途中でさえぎりません。
部下の話は、要領を得なかったり、途中で結論が見えてしまったりすると、ついそこで言葉を挟みたくなるものですよね。
特に忙しくて、時間がない時はなおさらでしょう。
自分は価値がない
でも、話を途中でさえぎられると、人は「自分は話を最後まで聞いてもらう価値のない人間なんだ」と、無意識に刷り込まれてしまうそうです。
逆に言いたいことを話し切って、最後まで聞いてもらえた時の満足感は想像以上に大きなものがあります。
たとえ話が支離滅裂でも
たとえ、何を言っているのか分からなかったとしても、話が支離滅裂だったとしても、まずは相手が話し切るまで、口を挟まないということです。
質問するのは、相手が最後まで話し切ったのを確認してからにしましょう。
聞き上手のコツ・その3【話が終わってから3つ数える】
話を最後まで聞くポイントは、「話が終わったな」と思ってから、1、2、3と心の中で数えて、間を空けることです。
こちらから言いたいことがある時は、3まで数えた後で話し始めれば、「まだ言い残したことがあったのに」ということがなくなります。
聞くぞ、という覚悟が大事
注意しなければならないのは、この3つの心がけは、あくまで形であって、根底に、話を聞く大切さへの理解と、「相手の話を聞くぞ」という覚悟がなければなりません。
そうでないと忙しかったり、相手の話が要領を得なかったりすると、たちまち気持ちはそぞろになり、つい相手の話をさえぎってしまうでしょう。
いつもできなくても大丈夫
相手の話を聞くには忍耐が必要です。聞く側も人間ですから、いつもこのように聞けるわけではありません。
時には、気持ちに余裕がなかったり、落ち込んでいたり・・・、そんな時は、つい上の空で聞いてしまいますし、がまんできなくて、話の途中で口を挟んでしまうこともあります。
そもそも聞き上手は少ない
でも、気にする必要はありません。たまにそういうことがあっても、そもそも聞き上手の人って、本当に少ないんです。
ですから、そういうことを意識して、実践している人は、自然と周りとの相対評価で、あの人はよく聞いてくれる人だなという印象はゆるぎません。
一言謝れば
それに、あとから「余裕がなくて、途中でさえぎってごめん」など、一言謝れば、「あ、ちゃんと気にしてくれているんだな」と思われて、かえって評価が高まることもあります。
まとめると、
「作業をしていたら手を止めて、相手に体を向けて聞く」
「相手の話は、決してさえぎらないで、最後まで聞く」
「話が終わったと思ってから、3つ数える」
まずは1週間
この3つをまずは1週間心がけるだけで、「○○さんは、よく話を聞いてくれる」と言われるようになるのを体験できると思います。
そして、職場でも、家庭でも、なぜか人間関係が連鎖的にスムーズになり、前よりも心穏やかに暮らせるようになったと感じられると思います。
さらにステップアップしたい人へ
3つのコツがだいたい無意識にできるようになってきたら、さらに以下の2つを加えると、効果がグンとアップします。よかったら、試してみてください。