出版社営業部のかんらくです。
書店を回るのが主な仕事ですが、仕事とは別に「この本屋さん好きだな~」と思うお店があります。
本好き、本屋さん好きなら、この気持ち分かりますよね。
私にとっては、その一つが埼玉の東武東上線朝霞駅前にある「チエノワ・ブックストア」さんです。
「チエノワ・ブックストア」との出会い
チエノワブック・ストアさんとの出会いは、「文化通信」という業界紙でした。
その中の記事で特集されており、アパレル業界から書店に転身という店長の経歴が異色で鮮烈に心に残ったのです。
そして、わが社の書籍の売上が他店と比べて突出していた事実も関心に拍車をかけました。
新聞の記事を読んで、どんなお店か、早速見に行きました。
おしゃれでスタイリッシュな空間
朝霞駅の改札を出ると、駅構内にそのお店はあります。
第1印象はとにかく、おしゃれでスタイリッシュ。
さすが、アパレル業界から転身された店長のプロデュースです。
赤を貴重とした、洗練されたデザインが印象的です。
コンセプトは
お店のコンセプトは「ギフトが選べるちょっといい街の書店」。
その名の通り、店内にはおしゃれな文具や雑貨もそろっています。
書籍にしても、文具雑貨にしても、店長がこだわってセレクトしているので、他店とはちょっとラインナップが違うんですよね。
店長のセンスがキラリと光る選書なので、新しい本との出会いを演出してくれるんです。
これこそ、ネット書店では得られないリアル書店ならではの強みだと思っています。
店長のおすすめ
今では懇意にしてもらっている塩澤店長から最初に勧められた本は、「開高健ノンフィクション賞」も受賞した『空白の5マイル』でした。
ふだんノンフィクション、ルポはあまり読まないので、とても新鮮な気持ちで読んだのを覚えています。
チベットの奥地に「空白の五マイル」と呼ばれる幻の秘境があるのですが、冒険家の著者が、単身、潜入するのです。
臨場感がすさまじく、自分が命の危険を脅かされている気持ちになりました。
そして、読んでいくと、この著者は、この冒険で命を落としたんだなと思えてくるんです。
そうとしか思えないくらい過酷な冒険です。
そして、人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、単独行の果てに目にした幻の光景とは─。
塩澤店長のおかげで、ノン・フィクション作品の面白さを知りました。
日本テレビのニュース・ゼロで紹介
塩澤店長の取り組みは、日本テレビの「ニュース・ゼロ」でも紹介されました。
ある日、何気なく夜のニュースを見ていたら、面白い取り組みをしている本屋さんとして、取り上げられたのが、チエノワ・ブックストア書店だったのです。
そして、見覚えのある店長が登場し、インタビューに答えられていました。
企業のために、新入社員のためになるビジネス書を選書をして棚ごと納品するという取り組みが紹介されていました。
お店に行くたびに塩澤店長の新たな施策が行われているので、訪問するのが本当に楽しみなお店です。
年始には毎年恒例になった「本の福袋」も販売されていますので、ぜひ来店してみてください。
塩澤セレクトの素敵な本たちとの出会いが待っていると思います。