こんにちは、出版社営業部員のかんらくです。
友人たちが、口をそろえて絶賛するので「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。
クイーンの予備知識はゼロに近かったですが、満足度は★★★★星4つですね。
目次
劇場で観るべき3本の指に入る映画
まず、いちばん言いたいことは、これは劇場で観るべき、3本の指に入る映画だということです。
劇場で見たほうがいい映画って、いろいろありますが、たいていは、その映像効果の迫力のためであることが多いでしょう。
しかし、これは、ズバリ、音響です。
劇場の大音響でライブを聞くから、大迫力なのです。
腹ぞこから魂を揺さぶられます。
家庭のDVDの再生では、魂はロックされません。
「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生記
これは伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を時系列で描いた作品です。
45歳でHIVで亡くなったんですね。
インド系イギリス人であることも初めて知りました。
理屈抜きで五感で楽しめる作品
ストーリーはシンプルです。
シンデレラのように、栄光の階段を駆け上がり、傲慢になってしまったフレディは、家族同然のメンバーに背を向け、離反してしまいます。
当然、深い孤独に陥り、後悔し、懺悔し、メンバーの許しを得るのです。
クイーンは再び一つになり、クライマックスの伝説のライブに突入します。
定番の型ですが、これが事実ですので、違和感はありません。
どんなにいい映画でも、間延びする時間があって、「あとどれくらいかな?」と時間が気になるタイミングがあるのですが、これは気がついたら、2時間が過ぎていました。
魂を揺さぶる音楽が要所要所で入るので、飽きないのかもしれません。
最大の見所はもちろん、ラストのライブエイドの映像
最大の見どころは、言うまでもなく、最後の20分強のライブエイドです。
ライブエイドは、1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサートです。
イギリスのウェンブリースタジアムで開催され、72,000人の熱狂で覆われました。
エルトン・ジョン、デビッド・ボウイなど、錚々たるアーティストが名を連ねましたが、おそらくクイーンのパフォーマンスが、他の出演者がうらやむほど、もっとも観客を熱狂させたでしょう。
ちなみに、本物のクイーンの映像が流れるのかと思っていましたが、あくまで役者がライブを再現していました。
しかし、本物に勝るとも劣らないど迫力でした。
もしかしたら、音声だけは本物のクイーンのサウンドを重ねているのかもしれませんが。
そのど迫力には、2方向性があります。
観客目線のカットで、クイーンの生ライブに参加している感覚と、クイーンの目線の映像で、メンバーの一員となってライブをしている感覚も味わえます。
フレディ・マーキュリーは、パフォーマーとしてオンリーワンの輝きを放っていますね。
似た人が思いつきません。
実際のライブ映像が、YouTubeにアップされていました。こちらです。
見終わったあとの印象は意外にも明るく、さわやかです。
「ボヘミアン・ラプソディ」名言中の名言
劇中、いくつか名言があったと思いますが、私がもっとも心を揺さぶられたのはこれです。
ライブエイドの前日、フレディがメンバーに檄を飛ばすために、
「ウェンブリースタジアムの天井に穴を開けようぜ!」
といいます。
すると、メンバーから、
「ウェンブリーには天井はないよ」
といわれます。
フレディは、ちょっと決まりが悪そうにはにかんで、すぐさま、
「じゃあ、ウェンブリーの空に穴を開けようじゃないか!」
と檄を飛ばし、メンバーの心をひとつにしてしまうのです。
名言だし、名場面ですね。
そして、その言葉に嘘はなく、観衆と一つになって、空に穴をあけるようなパフォーマンスでした。
ぜひ、劇場公開中に、足を運んでください!