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こんにちは、出版社営業部員のかんらくです。

よく言われるターゲットの設定方法について、所見を述べたいと思います。

私は、出版社なので、主に読者ターゲットの設定を例にとります。

 

おひとりさま専用walkerは、編集者自身のためにつくられた

KADOKAWAさんの「おひとりさま専用walker」が、発売3日目で重版がかかるほど、売れているという話をラジオで聞きました。

関心のある方は、こちらの記事をご参照ください。

その中で、編集担当の女性が、このように語っていました。

私は、東京ウォーカーの編集もしていたのですが、自分は、そういうキラキラした毎日の生活とは無縁だなーと思っていました。

みんなで楽しむお花見、恋人とのクリスマスディナーなどですね。

そこで、「自分のための本をつくりたいなー」と思って企画しました。

これ、すごく共感しました!

だから、この企画は大ヒットしたんだと。

 

自分のための本をつくりたい!この強烈なターゲットに向けて作られたコンテンツは、本当に強いんですよね。

これは理想的なターゲット設定のひとつだと思っています。

 

映画にしても本にしても、どんな商品でもそうですが、ターゲットということをよく言われます。

 

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ターゲットは絞れば絞るほど、コンテンツは強くなる

ターゲットは、絞れば絞るほどコンテンツは強くなりますが、その理想は究極的にはひとりだと思っています。

ペルソナという考え方には疑問符

ペルソナという考え方が以前から苦手で、疑問を持っていました。

 

ペルソナとは、コアなターゲットを仮定して、仮想の人物を設定することです。

30代女性、独身の○○など、実在しない人物を物語のキャラのように、つくりあげるんです。

これは、実態がないし、実在しないから、この人に伝えたいという熱がこもらない、とずっと思っていました。

 

それよりも、特定の誰か、「あの人」という実在の顔が浮かんだほうがいいと思っています。

たけし監督「座頭市」はたったひとりのために

具体例を挙げると、北野武監督の「座頭市」。

玄人好みの難解な作品が多い、たけしさんにしては、エンターテイメントに徹した傑作だなと感じていました。

実は、あの作品は、たけしさんがお世話になった「浅草ロック座」のオーナー女性の希望に応えたもので、彼女を喜ばせるためにつくられたといいます。

まさに、ひとりのためにつくられた作品なのです。

親友のためにつくった子育て本が大ヒット

また、身内の話ですが、我が社の子育て本で、数十万部を売り上げたベストセラーがあるのですが、担当編集者は、

「最近、子供が生まれた親友のためにつくった。常に彼女の顔を思い浮かべながら、彼女が分かる本をつくろうと思った」

と語っていました。

高名なバイオリニストはたったひとりの聴衆のために演奏した

ある高名なバイオリンの演奏家が、観客席を埋め尽くす聴衆の中で、たったひとりにねらいを定め、その人に向かって演奏すると、その人が泣き出す。

その人が泣き出すと、会場全体が泣き出すと語ったと聞いたことがあります。

一人を泣かせることができれば、万人を泣かせることができるのです。

針の穴を通った企画は、万人に届く

「針の穴を通った企画は、万人に届く」と語った天才編集者もいます。

針の穴を通った企画とは、たったひとりの心に深く届く企画ということです。

その、たったひとりは自分でもいい

そして、そのひとりは自分でもいいのです。

それを知らなかった時の、過去の自分に伝えたいという、明確なターゲットは、普遍的に有効です。

 

これは、決してひとりよがりとは違います。

ひとりよがりは、ただのマニアックになります。(マニア向けの本ならばそれでもいいのですが)

自分をターゲットにする場合、その自分は、そのことに関して素人でなければなりません。

 

あの驚異的なベストセラー『嫌われる勇気』も、あの本は、自分のために作ったと、担当編集者から聞いたことがあります。

(その時の話はこちら。)

結論、読者ターゲットの設定方法は、究極的には顔が浮かぶひとり。理想はひとり。

そのひとりは自分でもいいのだと思っています。。

 

この記事がだれかの役に立てば幸いです。

 

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