こんにちは、かんらくです。
先日、NHKスペシャルで興味深い放送を見ました。
ニッポンの家族が非常事態!?
妻が夫にキレる本当のワケ
という特集です。
目次
妻にキレられる夫が急増
それによると、近年、妻にキレられる夫が急増しているそうです。
「なぜか奥さんがいつも不機嫌」「理由もなく妻にキレられる」という男性は、この番組の内容を知れば、その理由と解決の糸口がきっとみつかるだろうと思いました。
ですので、特集の結論とポイントを要約して紹介します。
夫婦関係改善のキーワードは「共感力」
番組では、3組の夫婦が出てきますが、どの夫婦もすれ違いを重ねていて、共通して妻が夫にキレていました。
キーワードは「共感の欠如」です。結論から言って、妻がキレる本当のワケは、ズバリ夫が自分に共感してくれていないからでした。
典型的な夫婦のケース
初めに紹介された共働きの夫婦の例が、典型的で分かりやすいケースでした。
夫婦ともに30代。夫はギャンブルをするわけでもなく、いわゆるいい人で、奥さんも特別に不満があるわけでもありません。
なぜキレるのか、奥さんも分からない
それなのになぜキレるのか、奥さん自身も分からないのです。
もちろん、夫はなおさら「なぜ自分がキレられるのか」皆目、分かりません。
帰宅した奥さんは疲れ切って
仕事で帰りが遅くなり、子供を保育所に迎えにいってから帰宅した奥さんは疲れ切った様子で、夕食のあと、夫に、「転職しようかと思っているけど、どう思う?」と相談します。
妻はアドバイスがほしいわけではない。ただ「共感」してほしい
夫はいともあっさりと、「いいんじゃない」と返事をします。その時、奥さんの表情が一変しました。
テレビ越しにもハッキリ視認できるほどの変化です。
「子供はどうしようとか考えないの?」
奥さんは、「仕事中に地震がきたら、子供はどうしようとか、考えないの?」と続けます。
すると、夫は、「自転車で帰ってこれるよね。チャリがあったほうがいいね。チャリだったら2、3時間で着くんじゃない」と答えます。
奥さんはアキレて
奥さんはアキレて、「は? そういうことじゃないんだよね。私が言ってるのは」と、完全にキレていました。
「共感がゼロ」と、感じた時に妻はキレ、夫婦の危機が訪れる
番組では、「夫が自分の悩みに向き合おうとしない」と感じた時に、妻はストレスを感じ、夫にキレると分析していました。
客観的に見ていると、完全にすれ違っているのが、よく分かりました。
夫にも言い分はある
なぜ夫は、あんなに気のない答えをするんだろうと外から見ると思いますが、実は夫にも言い分があります。
「同様の話し合いは、これまでも何度もなされてきた。そのたびに現状のままがんばろうと確認してきた」というのです。
だから理解できない
だから、「すでに結論がでている話をなぜむしかえすのか、理解できない」とのことでした。
しかし、奥さんの思いは、転職するかしないか、具体的にどんな転職がいいかのアドバイスがほしいわけではまったくありません。
ただ共感して欲しいだけ
不安に思っている気持ちにただ共感してほしいだけだったのです。
「そうだよね、心配だよね、という共感はゼロです」と、つぶやく奥さんの目から涙がこぼれていたのが印象的でした。
夫にストレスを感じる第1位は、「自分の気持ちを理解していない」
このようなすれ違いは、実は世界中の夫婦間で起きていると、番組では分析されていました。
スタジオのゲストの女性たちも、大変共感していたので、本当にどこの家庭でも大なり小なり起きている現象なのだと思います。
夫にストレスは85%
事実、このような調査結果も紹介されていました。
NHKが1000人の既婚女性にアンケートを行ったところ、「夫にストレスを感じる」と答えた人は、実に85%。
そして、その第1位が、「夫が自分の気持ちを理解していない」というものでした。
男と女の脳の違い
夫婦がすれ違う原因のひとつに、よく言われる男女の脳の違いがあることも解説されていましたが、大事なことは違いがあることを知ったうえで、どうしたら歩み寄っていけるのか、ということだと思います。
アドバイスはいらない
繰り返しますが、先ほどの夫婦の例で、奥さんが求めていたのは、転職に対するアドバイスではなく、不安に対する共感です。
「何か言っても、何も理解してくれない。気持ちを分かろうとしてくれない」、つまり自分の気持ちに共感してくれないことにキレているのです。
夫婦の溝を埋めるには? 共感を生み出す具体的な方法
番組後半で、脳科学の権威であるポール・ザック博士が来日し、この夫婦の様子を観察してから、2つのことをアドバイスしました。
1.話をする時は、別々の方向を向くのではなく、お互いに体ごと向き合い、見つめ合い、手をにぎって話をすること。
2.一緒に料理をすること。その目的は、同じ目標に向かって、2人で協力して作業することです。
科学的には、この2つのことで、愛情ホルモンといわれるオキシトシンが分泌されるからです。
実際に1つめを実践したら
実際に、この1つめを実践した段階でも、二人の愛情ホルモンは劇的に増加していました。
そして夫婦のわだかまりが、徐々に解消されていく様子が放映されていました。
聞き方を変えれば、夫婦の関係は劇的によくなる
この実験でも分かるように、話を聞く姿勢を変えるだけで共感が生まれ、夫婦の関係は画期的によくなる、ということが分かります。
私も、一度は離婚しましたが、これを実践した効果か、またよき人と巡り合うことができ、今も穏やかで楽しい日々を過ごすことができています。その体験も記事にしましたので、よかったらご覧ください。
共感を生みだす話の聞き方は、夫婦だけでなく、親子、友人、上司や部下とも、人間関係をよくする最大のキーポイントといっても過言ではありません。
聞き上手になる具体的な心がけについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
【聞き上手になる】すぐに実践できる3つの心がけ