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こんにちは、出版社勤務のかんらくです。

書店営業を始めて5年目です。

自分ができているというわけでは決してないけれど、社内や他社のできる営業部員を見て、感じるところを書きます。

 

トークのテクニック?大事なのはそこじゃない

営業って、テクニックもたしかにあるけれど、大事なところはそこじゃないなという話です。

今回は手前みそながら、わが上司のことを書きます。わが上司の営業部長は、業界でもちょっとした有名人です。

人脈もあり、成績も抜群

人脈もあり、取引先や他社の営業部員からも慕われています。営業成績もバツグンです。

数字やデータも分析できるし、斬新な販売企画も立てます。

ブレイクの兆候を見抜く

売れる本のブレイクの兆候を見抜いて、ここぞという時の行動力、瞬発力には目をみはります。いわゆる機を見るに敏な人なのです。

一緒に仕事をしていると、とてもかなわないと、お手上げ状態になることもしばしばです。

 

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部長の営業力の真骨頂はここ

しかしそれらのオールマイティな能力よりも実は、部長の営業力の真髄はここにあるんじゃないかなと思うことがあります。

わが社には、毎日、商品を納めに来る出入りの倉庫業者のMさんという70近い男性があります。

Mさんの名前を呼んで

部長は、Mさんが来られた時に居合わせると必ず、「Mさん、いつもありがとうございます。暑いのにたいへんですね」と名前を呼んで労いの声をかけるのですが、それだけじゃないんです。

ポケットマネーで

Mさんが帰る時に、たびたび一緒に1階まで降りていって、入口の自販機で、コーヒーかジュースを買ってMさんに渡すんです。もちろんポケットマネーです。

損得抜きで

こんなことを損得抜きであたりまえのようにサラッとやってしまうんです。

部長のすごいところは、実はここだなと、いつも思うのです。

人によって対応を変えない

自分に損か得かで、対応を変えたりしない、だれに対しても、平等に人を大切にするんです。

そりゃ、みんな好きになるし、周り中を味方にするだろうなと思います。

 

営業は自分の人間性を売る仕事

結局、営業というのは商品を売るというよりも、自分の人間性を売る仕事なのだと思います。

トークやテクニックでもたしかに、注文は取れるのですが、一時的な成果だし、仕事に広がりがありません。

この人のために

「この人が言うなら大丈夫だろう」とか、「この人のためなら協力したい」と心から思われるような営業が理想です。

まだまだ遠い道ですが、今日も一歩でも近づきたいと思っています。

 

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