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こんにちは、出版社社員のブロガー・かんらくです。

WOWOW制作のドラマは本当にクオリティが高いですね。

宝物のような作品がザクザク出てきます。

WOWOWは、月額2,484円(税込)を支払わなければ見れないので、あまり知られていないのが残念でなりません。

一人でも多く、その素晴らしい作品の存在を知ってほしく、ベスト5を選出しました。

 

①「空飛ぶタイヤ」。池井戸潤原作、映画より段違いに面白い傑作

 

 

「空飛ぶタイヤ」は、あの半沢直樹の生みの親である池井戸潤氏の小説が原作です。

空飛ぶタイヤ (実業之日本社文庫)

長瀬智也主演で今年、映画化もされました。

ですが、映画よりもWOWOWドラマの方が、格段に評価が高くなっています。

無理もありません。

あのジェットコースターのように山あり谷ありの長編小説を2時間に収めるのが至難なのは、明らかです。

WOWOWは、全5話の連続ドラマですから、丁寧にストーリーを展開させることができ、役者に感情移入できるでしょう。

実話ベースの物語

赤松運送という、町の運送会社の社長が主人公ですが、この作品には実はモデルがあります。

2002年に起きた三菱トラックのタイヤ脱落事故です。

ある個人経営の運送会社が三菱製のトラックで重機を運搬中に、タイヤが脱落し、そのタイヤが若い母子を直撃。

29歳の母親が死亡するという痛ましい事故です。

タイトルの「空飛ぶタイヤ」はそこから来ています。

自動車会社はユーザーの整備不良を訴えますが、運送会社は会社の存続をかけて、トラックの構造上の欠陥を主張し続けます。

訴訟になれば、当然、仕事は激減しますから、本当にいつ倒産してもおかしくない状況です。

池井戸氏が、「僕はこの物語から『ひとを描く』小説の根幹を学んだ」と、自ら語るほど、思い入れのある作品なのです。

このドラマは、Amazonのレビューで、5点満点のところ4.7をたたきだしていますから、いかに万人の心をとらえる内容であるかがわかります。

詳しくは、こちらのレビュー記事をご覧ください。

Amazonプライムに加入していれば、こちらからすぐに視聴できます。

第1話(全5話)

 

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②「下町ロケット」。阿部寛主演のTBSドラマとは違った面白さ

 

下町ロケット

 

「下町ロケット」も、「空飛ぶタイヤ」と同じく、池井戸潤氏の原作です。

下町ロケット (小学館文庫)

TBSでも、2015年に阿部寛主演で放送されました。

高い評価を受けた名作ですが、実は、2011年に、WOWOWでも三上博史主演で、ドラマが製作されていました。

この時、帝国重工の部長役は渡部篤郎でした。

役者の好みにもよるでしょうが、WOWOW版の「下町ロケット」も勝るとも劣らない傑作に仕上がっています。

ぜひ、見比べてみてください。

違った面白さがあるはずです。

Amazonプライム見放題はこちらから試聴できます。

第1話

 

③「推定有罪」。最終話は、ほぼ泣きっぱなし

 

推定有罪

 

絶対に見るべき、落涙必至の名作です。 作品のテーマは冤罪です。

それも、当時まだ不安定だったDNA鑑定の過信から起きた事件です。

幼女殺害の冤罪を着せられ、12年間という歳月を奪われた冤罪加害者を軸として、その家族と被害者家族、誤認逮捕した警官、誤報を飛ばした雑誌記者たちの物語です。

この作品について、いちばん伝えたいことをズバリ書いてしまいます。

このドラマはとにかく最終話が必見です。

アマゾンのレビュー(しかもおそらく男性)にも、

最終回は、

ずっと泣きながら見る羽目

となりました

というコメントがありました。

他にもまったく同じような感想が、ネット上にあがっていました。

本当に見応えがある全5話でした。最後の5話はなんかずっと泣いてたかも。

さずがに大げさじゃないかな〜と思っていましたが、事実でした。

ということは、最終話の泣けるポイントは1ヶ所ではないということです。

これでもか、これでもかと涙腺を責めてきます。

おかげで私は埼京線の車中、スマホで観ていたのですが、あふれる涙をどうしようもできませんでした。

幸いにも平日の昼間だったので、周りに人がなく、助かりました。

事件はシーズン4までで、ほぼ真相が解明されるのですが、実はシーズン5(最終話)にこそ、この作品の価値が凝縮されています。

この作品を見るためだけに、Amazonプライムに加入してもらいたいくらいです。

すぐに見たい方はこちらからダウンロードできます。推定有罪 第1話

詳しくはこちらのレビュー記事を。

 

④「しんがり」。作品に込められたメッセージに泣く

 

しんがり

 

「しんがり」は元読売ジャイアンツ球団代表の清武氏による『しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)』が原作になっています。

山一證券が倒産にいたった原因を、倒産したあとも会社に残って、究明した男たちの物語です。

たとえ組織の一員であっても、会社が道を踏み外したら、自分の判断で引き返す勇気を持たなければならない、という熱いメッセージが込められています。

組織に属する人間すべての心に響く傑作です。

「上司の指示でやった」「会社のためにやった」は通用しないと、この作品は訴えます。

深く考えさせられる作品です。

そして、これも実話ベースのところが、感動を2倍にします。

「推定有罪」と同じく、最終話のクライマックスシーンは涙なしでは見れません。

Amazonプライムは、こちらから。

第一話(全6話)

詳しくはこちらのレビュー記事をお読みください。

 

⑤「震える牛」。食品偽装の実態に震える

 

震える牛

 

WOWOWのドラマは、とにかく熱くて面白い。

その理由のひとつは、CMがなく、契約料で勝負しているからです。

スポンサーに気を使う必要がないのです。

もし、スポンサーがついていたら、企業批判につながるような描写はできません。

 

「震える牛」は特にその要素が強いです。

食肉加工業社の闇と、それを流通させる大手スーパーの隠蔽が軸になっているからです。

闇とは、食品偽装。牛肉100%とうたいながら、その実態は得体のしれないくず肉が使われているという点です。

 

ミートホープ事件がモデルになっているといわれています。

事件の真相を暴こうと、ほぼ単身、大企業と警察組織に立ち向かうのが、警視庁刑事役の三上博史です。

こういう熱い企業ドラマを見て学ぶのは、隠蔽して事態が好転することは絶対にないということです。

 

正直に認めれば、拍子抜けするくらい事態が収束することが多いですし、仮に会社が倒産しても、その人のその後の人生は、必ずしも不幸なものではありません。

しかし不正を強制的に暴かれて、没落する人の行く末は、必ず悲惨です。

 

「隠蔽は絶対に物事を好転させない」、そういう骨太な学びが、このドラマからは得られるのではないかと思います。

第1話はこちらから。

 

WOWOWに加入しなくても、Amazonプライムビデオで鑑賞できる

以上の5作品は、現在は放送が終了していて、WOWOWに加入しても見ることができませんが、今ならAmazonプライムビデオ見放題で、すべて試聴することができます。(2018.9時点)

Amazonプライムのメリット・デメリットはこちらにまとめましたので、参考にしてみてください。

【Amazonプライム】を無料体験。これはもうやめられんな、と実感。

一応、順位はつけましたが、それぞれに良さがあり、大きな差はありません。

ストーリーの好みによっても、分かれると思います。

WOWOWに眠っている宝物の存在を、ぜひ1人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。

 

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