こんにちは、出版社社員の映画好き、かんらくです。
いまさら?という感じは否めませんが、
Amazonプライムで、15年前の名作「いま、会いにゆきます」を久しぶりに見ました。
いい映画は、いつ見てもいいのです。
2004年、公開当時は5月に鑑賞したのですが、見終わったあと、憂鬱なはずの梅雨の到来が強烈に待ち遠しくなりました。
というのも梅雨の間に訪れる素敵なキセキの物語だからです。
この映画がきっかけで結婚した中村獅童と竹内結子の共演という点は微妙ですが、やっぱり名作ですね。
久しぶりに見たら、ほどよくストーリーも忘れていて、2回観ても泣けました。
観てよかった満足度は、★★★★星4つです。
よかったポイントをレビューしたいと思います。
「いま、会い」は脚本がいい
脚本がいいことは、いい映画の条件です。
「いま、会いにゆきます」も、どうして、こんな設定を思いつけたんだろうと思うくらい秀逸です。
たくみ(中村獅童)、みお(竹内結子)、ゆうじ(6歳の息子)の3人の物語。
みおは、ゆうじを生んだことがきっかけで、若くして他界します。
雨の季節に戻って来ると、自作の絵本に書き残して。
すると、梅雨の季節に、みおは本当に2人の元に戻ってきたのです。
梅雨の間の、素敵なキセキの物語です。
本当に、なんでこんなストーリーを思いついたんでしょうね。原作者は。
ストーリーを紡げる人は、本当に尊敬します。
中村獅童の演技が絶妙
みおとたくみは高校時代の同級生なのですが、たくみは大学時代に病気を患い、記憶が続かないなど、体に不自由が出てきます。
たよりなげで、だけど純粋な人柄を見事に演じきっています。
中村獅童といえば、ピンポンのドラゴン役など、硬派な男!というイメージが強いですが、この映画では、そんな雰囲気は片鱗も見せません。
やはりプロだな〜と思います。お見事です。
最後にみおの目線で、同じエピソードを描き直すのがいい
父子の元に戻ってきたみおは、記憶を失っています。
二人のことも覚えていません。
ですので、たくみが、高校時代から2人が結ばれるまでの馴れ初めを話して聞かせます。
そう、二人はもう一度、恋をするのです。
たくみの自覚では、自分が一方的にみおに思いを寄せており、みおは自分に恋愛感情はなかったと思っています。
ところがラスト15分で、みおの回想シーンが描かれるのです。
巧が、みおの日記をひも解く、という形で。
たくみの目線で語られた同じエピソードが、今度は、みおの目線でつむぎ直され、2人の記憶が交錯するのです。
これがたまらなくいい!
この15分で、映画は格段に温かく、感動的な物語に生まれ変わっています。
細かい伏線がみんな回収される
物語の随所に散りばめられている細かな伏線が、すべて回収されます。
みおが森の中で二人の元に戻ってきた時、びしょぬれだったのですが、その理由も明らかになります。
実は、森の中で雨が降っていたからではないんです。
「いま、会いにゆきます」の意味が、最後に分かる
小説でも、映画でも、最後に「そういうことだったのか」とタイトルの意味が分かる作品は、満足度が高いもの。
「いま、会いにゆきます」は、まさにそういう作品です。
てっきり亡くなったみおが、梅雨の季節に死後の世界から二人の元に戻って来るという意味だと思っていたのですが、実は違いました。
本当の意味は、映画の中で、みおが、「いま、会いにゆきます」と言うシーンがあるのでハッキリ分かります。
「そういうことだったのか」と。
梅雨の訪れが、待ち遠しくなる、ステキなキセキの物語です。
今なら、Amazonプライムビデオで無料で視聴できます。
一人でも多くの人に、この感動に触れてもらいたいと思っています。
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