こんにちは、かんらくです。
アマゾンプライムで、WOWOWドラマ「震える牛」を見ました。
前から原作の小説が気になっていましたが、先にドラマを見ることになりました。
WOWOWのドラマが圧倒的に面白い理由
WOWOWのドラマは、とにかく熱くて面白い。
その理由のひとつは、CMがなく、契約料で勝負しているからです。
スポンサーに気を使う必要がないのです。
もし、スポンサーがついていたら、企業批判になるような描写はできません。
このドラマは特にその要素が強いです。
食肉加工業社の闇と、それを流通させる大手スーパーの隠蔽が軸になっているからです。
闇とは、食品偽装。牛肉100%とうたいながら、その実態は得体のしれないくず肉が使われているという点です。
ミートホープ事件がモデルになっているといわれています。
社会問題を扱った本格派のドラマで、後味がいいので、満足度は★★★星3つです。
おすすめのポイントを紹介します。
古田新太の怪演が、めちゃくちゃ光る
食肉加工会社「ミートホープ」の社長役で、食品偽装を信念をもって行なっています。
安くて、うまい肉を提供するという信念です。
牛肉100%をうたいながら、豚、ネズミ、馬、モツ、安く手に入る肉ならなんでもぶち込んで、大量の食品添加物を入れて、製品に仕上げています。
必ず自分で食べて、美味いと思うものだけを市場に流す、というポリシーを持っているのが何とも憎みきれないところです。
取引相手の大手スーパーの取締役に対して見せる、悪魔のような笑顔がゾッとします。
黄色く変色した不健康そうな歯が一層、その不気味さを助長しているのですが、演出だとしたら見事です。
隠蔽して好転することは絶対にない
こういう熱い企業ドラマを見て学ぶのは、隠蔽して事態が好転することは絶対にないということです。
正直に認めれば、拍子抜けするくらい事態が収束することが多いですし、仮に会社が倒産しても、その人のその後の人生は、必ずしも不幸なものではありません。
しかし不正を強制的に暴かれて、没落する人の行く末は、必ず悲惨です。
なんだかんだ言っても、勧善懲悪の物語がやっぱり強いのです。
このドラマでも、狂牛病の発症を正直に発表していればスーパーも、畜産農家も問題はなかったのです。
「隠蔽は絶対に物事を好転させない」、そういう骨太な学びが、このドラマからは得られるのではないかと思います。
胸がスカッとする見所
事件の真相を暴こうと、ほぼ単身、大企業と警察組織に立ち向かうのが、警視庁刑事役の三上博史です。
三上はWOWOWドラマの常連です。
ちょっと演技がかたくて、幅がないな〜と思うところはあるのですが、一本気な役柄には向いているかもしれません。
敵だと思っていた上司が、最後に協力者になるシーンには、喝采を送りたくなること請け合いです。
WOWOWドラマの5本の指に入る作品だと思います。
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第1話はこちらから。
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この記事が何かの参考になればうれしく思います。